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MESH & LACE / MODERN ENGLISH [4AD]

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MESH & LACE / MODERN ENGLISH
  01. Gathering Dust
  02. 16 Days
  03. Just A Thought
  04. Move In Light
  05. Grief
  06. The Token Man
  07. A Viable Commercial
  08. Black Houses
  09. Dance Of Devotion (A Love Song)
  10. Smiles And Laughter
  11. Mesh And Lace
  12. Tranquility
  13. Home
  14. Swans On Glass
  15. Incident



 4ADの初期から現在まで活動しているほとんど唯一のバンドが、モダン・イングリッシュ(途中2回ほど数年にわたり活動停止した時期があった)。デビューシングルは1979年に自主製作のレーベルLimp Recordからリリースしたシングル「Drowning Man」で、エセックス出身の5人組である。4ADのアイヴォに見いだされて80年に4ADから「Gathering Dust」「Swans On Glass」 の2枚のシングルをリリースしたのち、ジョン・ピールの番組にも出演した。その後4ADからリリースした1stフルアルバムが『メッシュ&レース』だ。ジョイ・ディヴィジョンやバウハウウスの暗さにドライヴ感を加えたようなサウンドをベースに、時々感じるキラキラした感じや虚無的な雰囲気は初期4ADのイメージ。耽美のコクトーにソリッドなバウハウス、ビートのモダン・イングリッシュというのが私のイメージだった。




 ノイジーでアグレッシヴな面に耳がいってしまいがちだが、実はメロディアスでもあった。4ADオールスターズのディス・モータル・コイルの最初のシングル「Songs to the Siren」(AD310)の12インチ「This Mortal Coil」(BAD310)には、A面すべてをつかってモダン・イングリッシュの9分に渡るカヴァー「Sixteen Days - Gathering Dust」が収められており、B面にはティム・バックレーのカヴァー「Songs to the Siren」のほか「Sixteen Days (Reprise)」が収められている。この「This Mortal Coil」のレコーディングには、モダン・イングリッシュのメンバーが2人、ギターのゲイリー・マクドウェルとベースのマイケル・コンロイが参加していた。このディス・モータル・コイルのシングルにキーボードでクレジットされているマーティン・ヤング(当時カラー・ボックスのメンバーだった)は、87年にM/A/A/R/Sの一員として「パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム」の全英No.1ヒットを飛ばした。

 現行CDのうち、オリジナルアナログLPに収録されていたのは02~09の8曲。残りは7インチや12インチのみに収録されていた曲である。オリジナルに収録されていなかった「Gathering Dust」を最初にもってきたのは、「16days」とつなげてディス・モータル・コイルをイメージさせることを狙ったのだろう。


 幸か不幸か、彼らが2ndアルバム『After The Snow』をリリースした1982年は、折しも第2次ブリティッシュ・インベイションが本格化してくる時期。アルバムからカットされた2枚目のシングル「I Melt With You」がビルボードの全米チャート78位というヒットとなってしまい、アメリカ市場を意識したサウンドへと変貌してしまう。3枚目のアルバム『Ricochet Days』(84年)は陰鬱さが影を潜め、アメリカ狙いがあからさまな作品だったが失敗に終わり(全米93位)、第2のシンプル・マインズを目指すべく4ADを離れてアメリカのSIREと契約して4枚目のアルバム『Stop Start』をリリースするも鳴かず飛ばず(全米154位)。ところが90年には「I Melt With You」をリメイクしたところ、また76位まで上がるという何ともコメントのしようがない結果となった。現在のところ2016年にリリースした『Take Me to the Trees』が最新作で、オリジナル・メンバー5人のうちリチャード・ブラウン(ドラム)を除く4人が参加し、”PLEDGEMUSIC"を通じたクラウドファンディングによって制作された。プロデュースは前述のマーティン・ヤング、カヴァーアートはは元23エンヴェロープのヴォーン・オリヴァーという、原点回帰?な作品。





Mesh & Lace

Mesh & Lace

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Drastic Plastic
  • 発売日: 2016/05/31
  • メディア: CD



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コメント 2

ローリングウエスト

このアーティストは初めて知りましたが何か興味をそそられます。モダンイングリッシュの響きがいい!イングランドは今日も激戦を制しベスト8ですね!
by ローリングウエスト (2018-07-04 08:00) 

zep

サッカーイングランド代表は、私が生まれた1966年のW杯で優勝したこともあり、ひそかに応援しています。ライトニング・シーズやニュー・オーダーなど、W杯イングランド代表応援ソングにも良い曲が多いですし。ニュー・オーダーの「ワールド・イン・モーション」には、日本のJリーグ(名古屋?)でもプレーしてたリネカーがバックコーラスで参加してたとか?
by zep (2018-07-07 09:01) 

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