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EMERSON,LAKE&PALMER  1974年の公式音源 [エマーソン、レイク&パーマー]

 74年のELPは1月~4月に北米ツアー、4月~6月に欧州ツアー、そして7月~10月に再度北米ツアーというハードなスケジュールをこなしていた。「ELPの最高傑作」とされる『恐怖の頭脳改革』(1973年11月リリース)に合わせたツアーであり、74年はELPの全盛期であった。このためオフィシャルでも様々な音源がリリースされている。


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1.『レディース・アンド・ジェントルメン』
 1974年2月10日にアナハイム・コンベンション・センター(カリフォルニア州)で行われたライヴを収録した公式ライヴ盤。アナログ時代はLP3枚組という大作であったにもかかわらず、『ビルボード』のアルバム・チャートで4位まで上がった。このことからも、当時のELP人気がいかに高かったのかが理解できる。アナログ盤では収録時間の関係から、「タルカス」か途中で切れてしまっていた(「戦場~エピタフ」が1枚目のB面で、「アクアタルカス」が2枚目のC面になっていた)が、CD化されてからはつながって聴くことができる。

2.『キング・ビスケット・ライヴ』
 アメリカの「キング・ビスケット・フラワー・アワー」というラジオ番組のために収録された音源をCD化したもの。1977年と74年のステージが収録されており、74年の音源は3月7日にオクラホマ州タルサで収録されたもので、「ホウダウン」「スティル…ユー・ターン・ミー・オン」「ラッキー・マン」「ピアノ・インプロヴィゼイション」「悪の教典#9」が収録されている。
 このCDは2枚組で、CD2はエクストラ仕様になっている。視聴にはアップルのQuickTimeが必要なのだが、QuickTimeはすでにサポートを終了している。現在のWindows10の環境で視聴するには、CD内の「MEDIA」フォルダにある「MOVファイル」を開くとよい。内容はメンバー3人が活動当時を回想したインタビューである。私がキースの「縦回転ピアノ」を初めて見たのがこのインタビューだった。


3.『カリフォルニア・ジャム』
 「カリフォルニア・ジャム」は、1974年4月6日、カリフォルニア州オンタリオ・モーター・スピードウェイで開催されたフェスで、ELPのほかディープ・パープルやイーグルス、ブラック・サバスなどが出演。ELPは大トリを務めたものの、ディープ・パープルとどちらがヘッド・ライナーかで揉めたという話が残っている。このフェスの模様はオフィシャルCDの『ゼン&ナウ』に収録されているが、2枚組DVD『ビヨンド・ザ・ビギニング』のディスク2に、『ゼン&ナウ』には収録されていなかった「キエフの大門」まで含めた映像がフルで収録されている。『ゼン&ナウ』は花火の音で終わっているが、DVDではこの花火を合図にキースがグランドピアノに向かい、回転ピアノのパフォーマンスを披露する模様も収録されている。グレッグ・レイクはガムを噛みながら歌っており、なぜあんなに上手く歌えるのか不思議だ。DVD『ビヨンド・ザ・ビギニング』はなかなか良い内容なのだが、いかんせん画像と音質が悪く、また「カリフォルニア・ジャム」の模様はディスク1にも一部収録されており、編集もいまひとつ感が否めない。せめてリマスターして再発して欲しい。グレッグ・レイクの「夢見るクリスマス」はリリース版とは異なり、コーラスやオーケストラが入っており、このヴァージョンをぜひ良い音で聴きたいものだ。また73年のミラノ公演の「ホウダウン」が収録されているが、キース・エマーソン怒濤のプレイに圧倒される。この公演をぜひフルで見たい。





 ELPでただ一人残ったカール・パーマーは、「Carl Palmer's ELP Legacy Tour」を展開中である。
ビヨンド・ザ・ビギニング [DVD]

ビヨンド・ザ・ビギニング [DVD]

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2011/10/17
  • メディア: DVD
レディース&ジェントルメン

レディース&ジェントルメン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
  • 発売日: 1991/02/25
  • メディア: CD
ゼン&ナウ

ゼン&ナウ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1998/11/21
  • メディア: CD


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1974年3月26日の EMERSON, LAKE & PALMER [エマーソン、レイク&パーマー]

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Benny The Bouncer / Emerson Lake & Palmer (HIGHLAND HL118/119#EL4)
DISC 1
 01. Hoedown
 02. Jerusalem
 03. Toccata
 04. Tarkus
 05. Benny The Bouncer
 06. Jeremy Bender / The Sheriff
 07. Take A Pebble
 08. Still...You Turn Me On
 09. Lucky Man
DISC 2
 01. Piano Improvisations
 02. Take A Pebble (Conclusion)
 03. Karn Evil 9 (1st Impression)
 04. Karn Evil 9 (2nd Impression)
 05. Karn Evil 9 (3rd Impression)


 この日はアメリカはカンザス州ウィチタ公演。前年の11月からスタートしたUSツアーも終盤であり、あとは2日後28日のロサンゼルス公演を残すのみ。4月にはいって有名な「カリフォルニア・ジャム」に出演しているものの、これはまぁオマケと言ってもよかろう。「恐怖の頭脳改革」リリース直後の、バンドとしてのピークを迎えた時期だけに素晴らしい演奏である。特に「タルカス」終盤のキースを中心としたインプロヴィゼイションの嵐は圧巻。ボックス『マンティコア・ヴォルツVol/2』に「Waiting For The Corduroy Purpose」というタイトルで収録され、オフィシャルでリリースされたのも頷ける。
 特筆すべきは、ライヴではほとんど演奏されたことがない「Benny The Bouncer」が収録されていることである。タイトルにもなり、裏ジャケにはわざわざ赤い字で印刷されている。ダンスホールの用心棒から天国への入り口(聖ペテロの門St. Peter's Gate)の門番となったベニー。ジャズ・ミュージシャンのベニー・カーターとシドニー・ベシエのことか??お遊びめいた不思議な歌詞である。また「Jeremy Bender 」のちょっと力を抜いてリラックスした雰囲気も心地よく、「Still...You Turn Me On」から「Lucky Man」への流れもよい。音質も聞きやすいオーディエンスで、オフィシャル『レディース&ジェントルメン以上の白熱演奏とも相まって十分楽しめるアイテムだ。1曲目の「ホウダウン」がカットインなのが惜しい。

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1973年12月7日のEMERSON, LAKE & PALMER [エマーソン、レイク&パーマー]

 Eに続いてLも鬼籍に入り、残るはPだけとなってしまったELP(Pのうちパウエルは最も早くこの世を去っているが)。自分の若かりし頃の復元ポイントが次々となくなっていく。
 1973年は代表作『恐怖の頭脳改革』がリリースされた年。2月から6月まで欧州ツアーを行い、そのままレコーディング(6月~9月)、そして11月からは全米ツアーを敢行するという実に充実した年である。この「恐怖の頭脳改革ツアー」は、73年11月のフロリダ公演を皮切りに、年をまたいで翌74年4月の「カリフォルニア・ジャム」まで約60回の公演を行っているが、このツアー中74年2月10日のアナハイム公演(カリフォルニア)の模様を収めたのが、LP3枚組でリリースされたオフィシャルの『レディーズ&ジェントルメン』だ。

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AQUAKARN#10
HIGHLAND HL350/351

【DISC1】
 01. HOEDOWN
 02. JERUSALEM
 03. TOCCATA
 04. TARKUS
  Eruption
  Stone of Years
  Iconoclast
  Mass
  Manticore
  Battlefield
  Epitaph
  Aquatarkus
 05. BENNY THE BOUNCER
 06. TAKE A PEBBLE (Fugue)
 07. STILL...YOU TURN ME ON
 08. LUCKY MAN (with Piano)
 09. PIANO IMPROVISATIONS (inc. Little Rock Getaway)
 10. TAKE A PEBBLE (Conclusion)
 
【DISC2】
 01. KARN EVIL 9
  1st Impression
  2nd Impression
  3rd Impression
 02. PICTURES AT AN EXHIBITION
  Promenade
  Outroduction


 この日はカナダのトロント公演。音質は並で、マスターに起因すると思われる音飛びやらヨレなどがあるが、演奏自体は素晴らしい。絶頂期へと昇りつつあるバンドの勢いを感じさせるステージだ。「ホウダウン」ではエマーソンのアドリブ・ソロが秀逸。絶好調である。「エルサレム」ではエンディングの♪In England's green and pleasant landでレイクが♪ラ~ンド↑と上げて歌うところがカッコいい(オフィシャルの『レディーズ&ジェントルメン』でもこのように歌っている)。さらに「ラッキー・マン」はピアノ伴奏付だし、これで高音質だったら言うことないのに....。怪獣「タルカス」の突進もかくやと思える演奏は、スリー・ピース・バンドのライヴとは思えない迫力。「エピタフ」~「アクアタルカス」も静と動の対比が素晴らしく、これをイイ音で聴きたかった!CD2は、欠落がさらに激しくなる。音質は悪いが、いい演奏なので我慢して聴いていると突然飛んでしまうので、精神衛生上よろしくない。
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1973年4月10日のEMERSON,LAKE&PALMER [エマーソン、レイク&パーマー]

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   『GANTON9』 (HIGHLAND HL550/1)
   DISC 1
    01. 奈落のボレロ
    02. 悪の教典#9 第一印象
    03. ジェレミー・ベンダー~シェリフ
    04. タルカス
    05. 石をとれ
    06. スティル....ユー・ターン・ミー・オン

   DISC 2
    01. ピアノ・インプロヴィゼイション
    02. 石をとれ(リプライズ)
    03. ホウダウン
    04. 展覧会の絵
    05. トッカータ
    06. ロンド

 1973年は、2月20日のドイツ公演(キール)を皮切りに、6月まで続くヨーロッパ・ツアーで始まります。この日は西ドイツ(当時)のルートヴィヒスハーフェン公演。

 これは本当にこの日の公演なのでしょうか?というのも、ここでは「悪の教典」「トッカータ」「スティル....ユー・ターン・ミー・オン」といった『恐怖の頭脳改革』に収録されている曲が収録されていますが、『頭脳改革』のリリースはこの年の11月です。いずれもプロタイプというよりも完全な形で演奏されています。73年ヨーロッパツアーの音源がこの日以外に手元にないので、なんともいえませんが、この日の音源と判断してもよさそうです。というのも、『恐怖の頭脳改革』リリース後の73年11月から始まる北米ツアーでは「悪の教典」は第三印象まで演奏されていますし、また2010年にリリースされたライヴコンピレーション『A TIME AND A PLACE』では、この日の公演と同じ「トッカータ」が収録されています。また同じく『A TIME AND A PLACE』には1曲だけ4月24日のミュンヘン公演が収録されていますが、「ジェレミー・ベンダー~シェリフ」が同じ形で収録されています。

 音質はあまりよくないですが、ライヴで演奏されることは珍しい「奈落のボレロ」が収録されていることや、「ラッキー・マン」がピアノの伴奏入りで演奏されていることなど、興味深い内容です。
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1972年11月26日のEMERSON, LAKE & PALMER [エマーソン、レイク&パーマー]

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01)HOEDOWN
02)TARKUS
  Eruption
  Stone of Years
  Iconoclast
  Mass
  Manticore
  Battlefield
  Epitaph
  Aquatarkus
03)THE ENDLESS ENIGMA PART 1
04)ALAN FREEMAN THEME(At The Sign Of The Swingin' Cymbals)
05)THE SHERIFF
06)TAKE A PEBBLE
07)LUCKY MAN
08)PIANO IMPROVISATION
09)TAKE A PEBBLE(Reprise)
10)PICTURES AT AN EXHIBITION
  Promenade
  The Hut of Baba Yaga
  The Curse of Baba Yaga
  The Great Gates of Kiev
11)NUTROCKER
12)RONDO

72年の『トリロジー』ツアーの最後となったのは、11月から約1か月にわたるUKツアー。その終盤のハマースミス・オデオンでのライヴ。『マンティコア・ヴォルツ Vol.2』に『A RIGHT CORDIAL SHOCKER』というタイトルで収録されている2枚組。『NUTROCKER '72』(ZA 72/73)および『CUT THE ORGAN』(HAMODE72)も同内容。『マンティコア・ヴォルツ』はリマスターされているという話だけれど、音質がよくなったようには思えません。
場所がロンドンということもあってか、演奏にも力がこもっています。音質もまぁまぁ。興味深いのは、「タルカス」の最初と最後にタルカスの咆吼らしきSEがはいっていること。「チューブラー・ベルズ」B面のような声です。『CUT THE ORGAN』にクレジットされている「ALAN FREEMAN THEME」という曲は、『マンティコア・ヴォルツ』にクレジットされている曲名が正式名称。この曲は、イギリスで有名なDJアラン・フリーマンが自分の番組のテーマソングにした曲です。YouTubeでオリジナルを聞くことができます。「ピアノ・インプロヴィゼイション」のイントロで「猫踏んじゃった」を弾いているのはご愛敬。
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