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THE HURTING / TEARS FOR FEARS [ティアーズ・フォー・フィアーズ]

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  『ザ・ハーティング』
   1. The Hurting
   2. Mad World
   3. Pale Shelter
   4. Ideas As Opiates
   5. Memories Fade
   6. Suffer The Children
   7. Watch Me Bleed
   8. Change
   9. The Prisoner
   10. Start Of The Breakdown



 ローランド・オーザバルとカート・スミスの2人からなるティアーズ・フォー・フィアーズの1stアルバム(83年)。UKアルバムチャートで1位を獲得し、シングルカットされた「マッド・ワールド」(3位)、「チェンジ」(4位)、「ペイル・シェルター」(5位)の3曲が全英チャート5以内を記録しています。

 青春のピュアな部分を体現したのがロータス・イーターズの『青春のアルバム』だとすれば、このアルバムは青春の苦しみや哀しみと言った憂鬱な部分を音にした作品です。「ペイル・シェルター」の♪I'm calling you, I'm calling you~ の部分を聴くと、本当に胸が締めつけられる感じがしました。よく「ビートルズのフォロワー」的な言い方をされるTFFですが、この作品からはジョイ・ディヴィジョンからの影響を感じます。JDほど重くないのは、ヴォーカルのみずみずしさとエレクトロニクスの使い方、それに美しいメロディーのためでしょう。特にエレクトロニクスの使い方は実にうまく、「ペイル・シェルター」のようにギターとの組合せ方が絶妙。

 ファンの中には、次作の大ヒットを嫌い、こちらの方を彼らの最高傑作とする人も多いようです。

 TFFのすばらしさは、メロディーの美しさもさることながら、インスト部分のアレンジと演奏にあります。この作品で言えば、「チェンジ」のパーカッションと間奏部分の不安をあおるようなシンセ(PVでローランドが奇妙なダンスをする部分)や「ペイル・シェルター」のギターなどがそう。次作での「ルール・ザ・ワールド」の大ヒットは、あの印象的なイントロがあればこそでしょう。

 1999年にはリマスターされ、以下の4曲が追加されています。
  11. Pale Shelter (Long Version)
  12. The Way You Are (Extended)
  13. Mad World (World Remix)
  14. Change (Extended Version)

 日本で最初にリリースされたときにはタイトルが『チェンジ』で、ジャケットは英国シングル「マッド・ワールド」の写真が使われていました。




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