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THE BLUE NILE のコレクターズ音源 [ブルー・ナイル]

 10年くらい前まではeBayでもコレクターズ音源が数多く出品されていた。時々痛い目に遭うこともあり、YELLOW DOGのビートルズ『A DAY IN THE LIFE』を買ったら、自家製コピーだったということもあった。とはいえ、トレーダー音源が手軽に聞けるのは有難く、コアなファンが多いブルー・ナイルなどは、プライベートで作成されたR盤を色々と買ったものである。現在ではほとんどの音源がネットからダウンロードできるのでこれらR盤の価値はないが、インクジェットプリンタで印刷されたジャケットを見ていると、制作者のブルー・ナイル愛が伝わってきて和む。

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【1990年 ニューヨーク公演】
  01. A Walk Across The Rooftops
  02. Tinseltown In The Rain
  03. Heatwave
  04. Over The Hillside
  05. Stay
  06. Easter Parade
  07. Downtown Lights
  08. Saturday Night
  09. Headlights On The Parade
  10. Seven am
  11. Let's Go Out Tonight
 1990年7月23日のニューヨーク公演は、昼夜2回の公演が行われたらしい。
音源はこちら。
https://scottishbandbootlegs.blogspot.com/2017/02/the-blue-nile-bottom-line-new-york-1990.html


【1990年 シカゴ公演】
 90年7月28日のシカゴ公演(Park West)を収録。オーディエンスだと思われるが、 音質はまあまあというところ。 演奏曲目はニューヨークと同じ。
音源は見つからず。
https://rateyourmusic.com/release/unauth/the-blue-nile/chicago-park-west-1990-07-28/


【1990年 マンチェスター公演】
 9月21日のマンチェスター公演はBBCで放送されたこともあり(トランスクリプション・ディスクの写真がDIscogsに上がっている)、ブルー・ナイルのコレクター音源中最も有名なものである。あえてマイナスポイントを挙げれば、他の公演では演奏された「Seven am」と「 Let's Go Out Tonight」がオミットされていることか。


【1990年 グラスゴー公演】
 9月24日のグラスゴー公演(Royal Concert Hall)公演のフルヴァージョン音源が、最近Youtubeにアップされている。オーディエンスながら極めて良好で、地元ということもあって客席の盛り上がりがダイレクトに伝わってくる。アンコールに「Tinseltown In The Rain」を再度演奏しているのにはビックリ。


【1997年コヴェントリー公演】
 DISC 1.
  01. OVER THE HILLSIDE
  02. DOWNTOWN LIGHT
  03. LOVE COME DOWN
  04. HAPPINESS
  05. TOMORROW MORNING
  06. A WALK ACROSS THE ROOFTOPS
  07. BODY AND SOUL
  08. EASTER PARADE
  09. SOON
  10. GOD BLESS YOU KID
DISC 2.
  01. LET'S GO OUT TONIGHT
  02. STAY
  03. SATURDAY NIGHT
  04. TINSELTOWN IN THE RAIN
  05. SENTIMENTAL MAN
  06. FAMILY LIFE
  07. HEADLIGHTS ON THE PARADE
  08. I LEFT MY HEART IN SAN FRANSISCO
  09. HAPPINESS (Reprise)
 1997年6月25日、コベントリーの Warwick Arts Center公演を収録。オーディエンスながら 極めて高音質であり、ブルー・ナイルのコレクターズ音源の中では一番よいと思う。客席とのコミュニケーションもよく、演奏自体も素晴らしい。 特に「I LEFT MY HEART IN SAN FRANSISCO」での、ピアノだけをバックにした情感溢れるヴォーカルは特筆に値する。
音源はこちら。
https://archive.org/details/the-blue-nile-coventry-25-6-1997/01+Introduction.mp3


【1997年ロンドン公演】
 97年7月26日のロイヤル・アルバート・ホール公演は、オーディエンス音源を聴くことができる。音質は悪くない。演奏曲目はコベントリーとほぼ同じ(ただし「HEADLIGHTS ON THE PARADE」まで)。最近メルカリに4000円で出品されていて草。


【Paul Buchanan LIve On KCRW】
  1. Easter Parade
  2. I Would Never
  3. Because Of Toledo
  4. She Saw The World
  5. A Walk Across The Rooftops
  6. Heatwave
  7. Let's Go Out Tonight
 2004年9月30日に2004年9月30日、『HIGH』のプロモートのためポール・ブキャナンがアメリカの ラジオ曲KCRWで行ったアコースティック・ライヴ。 ポール以外には、Larry Saltzman(当時再結成していたサイモン&ガーファンクルのツアーに同行していたギタリストとのこと)というギタリストが加わっている。アコギが2本だけというシンプルな演奏がだが、なかなかよい。。
 現在はKCRWのサイトで聴くことができる。
https://www.kcrw.com/music/shows/morning-becomes-eclectic/paul-buchanan-of-the-blue-nile


Blue Nile at Jools Holland :Tinseltown in the Rain 1996 Blue Nile at Jools Holland : Body and Soul 1996 Paul Buchanan "Family Life" Live BBC Paul Buchanan - Mid Air

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PEACE AT LAST / BLUE NILE [ブルー・ナイル]

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 01. Happiness
 02. Tomorrow Morning
 03. Sentimental Man
 04. Love Came Down
 05. Body And Soul
 06. Holy Love
 07. Family Life
 08. War Is Love
 09. God Bless You Kid
 10. Soon

 前作『ハッツ』(1989)から7年、1996年にリリースされた3枚目のアルバムが『ピース・アット・ラスト』。前2作に比べるとシンセ関係が後退し、アコースティック・ギターが主体となり、ポール・ブキャナンのヴォーカルもエモーショナルになっている。10年くらい前までは、前2作の方が好きだったが、還暦も近い年になると『ピース・アット・ラスト』の枯淡な感じが耳になじむようになった。「ハピネス」や「センチメンタル・マン」の流れるようなメロディーライン、「ハピネス」のアコギとゴスペル風コーラス、「ファミリー・ライフ」のピアノとオーケストラの見事なコンビネーションなど、丁寧な音作りに耳を奪われる。「ラヴ・カム・ダウン」のカットアウトかと思ったらフェードアウトな終わり方も面白い。「ハピネス」や「ボディ・アンド・ソウル」など、リマスター盤ではドラムだけでなくシンセもクリアーになっており、持ち味でもある「霧のように漂うシンセ」の美しさを堪能できる。

Peace At Last Promotion Video


 2014年には2枚組デラックス・エディションがリリースされたが、個人的にはリミックスよりもオリジナルの方がよい。どうせなら、最初の日本盤『ピース・アット・ラスト』に収録されていた「ロリータ」など、シングル「ハピネス」のカップリング曲も収録して欲しかった。

DISC2
 01. Soon (Laurel Canyon Mix)
 02. War Is Love (New Vocal Mix)
 03. Turn Yourself Around
 04. Holy Love (Picture Mix)
 05. A Certain Kind Of Angel (Unreleased Demo)
 06. There Was A Girl


【「ピース・アット・ラスト」関連のリリース】
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・CDシングル「ハピネス」
 2種のCDSがあり、タイトルナンバー「ハピネス」はどちらも同じテイク(4分28秒のエディット・ヴァージョン)ながらカップリング曲が異なる。 赤が基調の「WO373CD1」のカップリングは「O Lolita」(日本盤WPCR-756に収録)と「War Is Love (A Different Day)」で、白が基調の「W0373CD2」のカップリングは「New York Man」と「Wish Me Well」。
・米プロモ盤『ピース・アット・ラスト』(ADVANCED CD #2-45848)
 内容は正規盤と同じだが、ジャケット写真は両面ともオリジナル。カードボードスリーヴ。
・米プロモ盤「センチメンタル・マン」(PRO-CD-8204)
 「Edit」(3:51)と「Album Version」(5:06)の2曲入り。表ジャケットはなく、裏ジャケットのみ。


The Blue Nile - Peace at Last

The Blue Nile - Peace at Last

  • アーティスト: The Blue Nile
  • 出版社/メーカー: music
  • 発売日: 2014/10/14
  • メディア: CD



Peace At Last

Peace At Last

  • アーティスト: The Blue Nile
  • 出版社/メーカー: Confetti Records
  • 発売日: 2019/03/01
  • メディア: CD



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HATS / BLUE NILE [ブルー・ナイル]

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HATS / BLUE NILE
DISC1
 01. Over The Hillside
 02. The Downtown Lights
 03. Let's Go Out Tonight
 04. Headlights On The Parade
 05. From A Late Night Train
 06. Seven A.M.
 07. Saturday Night
DISC2
 01. Seven A.M. (Live In The Studio)
 02. Christmas
 03. Let's Go Out Tonight (Vocal 2)
 04. Saturday Night (Vocal 2, Early Mix)
 05. Headlights On The Parade (Live In Tennessee)
 06. The Wires Are Down

 ブルー・ナイルの作品はどれも例外なく傑作だが、最高傑作とされるのがこの2枚目(89年)。派手さはない、洗練されていて緻密なエレクトロニクスが心地よい傑作。夜中に一人で聴いてもよし、早朝や深夜のドライブで聴いてもよし。

 「デヴィッド・シルヴィアンとトーク・トークを足して2で割ったようなサウンド」という森田敏文氏によるこのアルバムのレビューを『クロスビート』誌で読んだのが、ブルー・ナイルにハマったきっかけ....とばかり思いこんでいたが、先日このアルバムのレビューが掲載されている89年10月号を読み直したら全く違っていて、レビューを書いていたのは瀧見憲司氏。おまけに内容もまったく違っていた。あの文章を、どこで読んだのだろう。

 ボーナス・ディスク収録の6曲は、「The Wires Are Down」(「THE DOWNTOWN LIGHTS」のシングルのカップリング)をのぞいて、ほとんど初聴き。「Seven A.M. 」はスタジオ・ライヴであり、「SATURDAY NIGHT」(LKSCX5)のCDSに収録されているアメリカでのステージ・ライヴとは異なる。ディスク2は全体で40分程度なので、「Headlights On The Parade」のボブ・クリアマウウンテン・リミックスとか、リッキー・リー・ジョーンズとのデュエット「Easter Parade」、「Halfway To Paradaise」(「THE DOWNTOWN LIGHTS」のシングルのカップリングの一曲)、 「HEADLIGHTS ON THE PARADE」のCDSに収録されていた「「Bolivia」とかも収録して、アルバム未収録曲を1枚にまとめて欲しかった。
 「Easter Parade」は、リッキー・リー・ジョーンズのプロモCDS「DON'T LET THE SUN CATCH YOU CRYING」(タイトル曲のプロデュースはウォルター・ベッカー)に収録されており、同CDには「Recording live for "Halfway To Paradice" T.V. Scotland 1989」「Sal Bernardi Gutar」とのクレジットがある。ブルー・ナイルには「Halfway To Paradaise」という曲もあるので、この2曲がデラックス・エディションに収録されなかったのは、契約の関係だと思われる。ギターでクレジットされているサル・ベルナルディはリッキー・リー・ジョーンズの2ndアルバム『パイレーツ』(1981)、3rd『マガジン』(84)、4th『フライング・カウボーイ』(89)に参加しているミュージシャンで、彼女の恋人だったらしい。

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『HATS』関連のアイテム
  ・「THE DOWNTOWN LIGHTS」(LKSCD3) 3"CDS
    01. The Downtown Lights
    02. The Wires Are Down
    03. Halfway To Paradise
  ・「HEADLIGHTS ON THE PARADE」 (LKSCD4) 
    01. Headlights On The Parade (Bob Clearmountain Remix)
    03. Headlights On The Parade (Album Version)
    03. Easter Parade(Duet with Rickie Lee Jones)
  ・HEADLIGHTS ON THE PARADE (LKYCD4) with two 5" x 4" postcards
    in an outer box and thick paper slipcase.
  ・「SATURDAY NIGHT」 (LKSCD5) Picture CD
    01. Saturday Night (Edit)
    02. Our Lives
      Lost / Bolivia / New York
    03. Saturday Night
  ・「SATURDAY NIGHT 」(LKSCX5) in an outer box and thick paper slipcase.
  ・「THE DOWNTOWN LIGHT」 (CD 17982) promotion copy
    01. The Downtown Lights (Album Version)
    02. The Downtown Lights (Edit Version)
  ・「DON'T LET THE SUN CATCH YOU CRYING」Rickie Lee Jones
    c/w Easter Parade(Duet with Blue Nile)
    promotion copy(PRO-CD-3956)
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WALK ACROSS THE ROOFTOPS / THE BLUE NILE [ブルー・ナイル]

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  1. A Walk Across The Rooftops
  2. Tinseltown In The Rain
  3. From Rags To Riches
  4. Stay
  5. Easter Parade
  6. Heatwave
  7. Automobile Noise

 このアーティストと時代を共有できて幸せだった、と思うバンドの一つがこのブルー・ナイル。バンドの中心人物であるポール・ブキャナンの美意識に裏打ちされた高い音楽性は、まさにアートと呼ぶにふさわしい。エレクトロニクスを駆使したサウンド作りながらエモーショナル、かつまたクールな冷徹さも感じさせる独特の空気感は、唯一無比。まさに「孤高」と呼ぶにふさわしい。ただ極めて寡作なバンドであり、81年の結成から現在まで、30年間に発表したアルバムは僅か4枚である。

 ブルー・ナイルは81年に、ポール・ブキャナン、ロバート・ベル、ポール・ジョゼフ・ムーアの3人によって結成された。3人ともスコットランドのグラスゴー大学出身。81年にシングル「I Love This Life」でRSOのからデビューするも、RSOがポリグラムに吸収されたことにともない、彼らのRSOでの活動はこのシングルだけで終わってしまう。
 その後も活動を続けていた3人は、地元グラスゴーの音響メーカーLinn Electronics(現在のLinn Products)から、同社が開発した機器のモニター用音楽を依頼された。これを仲介したのが、以前から彼らに注目していた同社のエンジニアであるカラム・マルコムである。カラム・マルコムは、オレンジ・ジュースやシンプル・マインズといったスコティッシュ・バンドのみならず、プリファブ・スプラウト『アンドロメダ・ハイツ』やイッツ・イマテリアル『ソング』などの名作を手がけた、優れたエンジニア/プロデューサーだ。Linn Electronicsは、ブルー・ナイルの1stアルバムをリリースするため、Linn Records というレーベルを立ち上げた。カラム・マルコムのサポートを得て完成したのがこのアルバムであり、ヴァージンの配給でリリースされた。

 Linn Records のオフィシャル・サイト:カラム・マルコムの紹介ページ。
   http://www.linnrecords.com/linn-calum-malcolm.aspx
 
 一般的には、次作『ハッツ』が彼らの最高傑作とされてるけど、この1stアルバムも秀作。エレクトロニクスによるオーケストレーションにもとづくサウンド構成は、機械的冷たさではなく哲学的でセンシティヴなクールさを感じさせ、アレンジも実に繊細。しかしインストゥルメンタルと空気感だけでなく、ナイーヴでちょっと物憂げなポール・ブキャナンのヴォーカルも魅力的。音と音の隙間がリスナーに「考える」余裕を与えてくれ、音と一体になり包み込まれるような不思議な感覚を覚える。
 ベスト・トラックは2曲目「Tinseltown In The Rain」。ジャケットのモノクロ写真(グラスゴーの古い教会~2001年に火事で焼失してしまったらしい)のように、雨がそぼ降る人気のない夜の街を一人で歩く感じ。このままずっと身をゆだねていたい。



he Blue Nile - Tinseltown in the rain | Het verhaal achter het nummer | Top 2000 a gogo

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