LONDON 0 - HULL 4 / THE HOUSEMARTINS [ハウスマーティンズ~ビューティフル・サウス]
01. Happy Hour
02. Get Up Off Our Knees
03. Flag Day
04. Anxious
05. Reverends Revenge
06. Sitting On A Fence
07. Sheep
08. Over There
09. Think For A Minute
10. We're Not Deep
11. Lean On Me
12. Freedom
【BONUS TRACK】
13. I'll Be Your Shelter (Just Like A Shelter)
14. People Get Ready
15. Mighty Ship
16. He Ain't Heavy, He's My Brother
私の中では、ペイル・ファウンテンズと並ぶバンドだったハウスマーティンズ。86に Go! Discsからリリースしたのがこのデビュー・アルバム。当時は奇妙なアルバムタイトルの意味がわからなかったが、サッカーのスコアを模して「4対0で(バンドの出身地であり)ハルの勝ち(ロンドンの負け)」ということらしく、また「ロンドンにいいバンドなんて一つもないが、ハルには4つもある(だけどハウスマーティンズなんてその4番目にすぎないよ)」という意味もあるらしい。ちなみにハウスマーティンズ以外の3つのバンドの1つがエヴリシング・バット・ザ・ガール。
ハウスマーティンズの魅力の一つは、彼らが持っていた二面性にある。ハイトーンで優しい声なのに力強く芯があるポール・ヒートンのヴォーカル、キャッチーながら時には切ないメロディに乗せた辛辣な歌詞。ライナーに手書きの歌詞がついていたのは、歌詞にも目を向けて欲しいという思いからだろう(読んでも意味がわからなかったけど)。
ピアノやハーモニカ、コーラスワークなどは60年代風でノスタルジックな雰囲気もあり、一方ではビル・ウィザースへのオマージュ11、ゴスペル調の名曲13、カーティス・メイフィールドのカヴァー14などソウル系の影響も強い音づくり。ロッド・スチュワートとジェフ・ベックをはじめ多くのアーティストがとりあげた14「People Get Ready」は、60年代のアフリカ系アメリカ人による公民権運動がテーマの曲として知られている。ビューティフル・サウスになって2枚目のシングル「You Keep It All In」のカップリング曲「You Just Can't Smile It Away」はビル・ウィザースの曲だった。
でもやっぱり根っこは80年代ニューウェーヴ/ポスト・パンク。そうしたハウスマーティンズの魅力が一番あらわれているのは2曲目「Get Up Off Our Knees」だと思う。
【2009年にリリースされたデラックス・エディションのボーナス・ディスク】
01.Flag Day (Original Single Version)
02. Stand At Ease
03. You
04. Coal Train To Hatfield Main
05. I'll Be Your Shelter (Just Like A Shelter)
06. People Get Ready
07. Drop Down Dead
08. The Mighty Ship
09. He Ain't Heavy
10. Think For A Minute (Single Version)
11. Who Needs The Limelight
12. I Smell Winter
13. Joy Joy Joy
14. Rap Around The Clock
15. Lean On Me (Rehersal)
16. Anxious (Janice Long 6/11/85 - Unreleased)
17. We're Not Deep (Janice Long 6/11/85 - Unreleased)
18. Freedom (Janice Long 6/11/85 - Unreleased)
19. Think For A Minute (Saturday Live 4/1/86 - Unreleased)
20. Drop Down Dead (Saturday Live 4/1/86 - Unreleased)
21. Happy Hour (John Peel BBC Session 6/4/86 - Unreleased)
22. Get Up Off Our Knees (John Peel BBC Session 6/4/86 - Unreleased)