Swarbrick / Dave Swarbrick [名プレイヤーのソロ・アルバム]
1.ハイランマン / ドラウジー・マギー
2.カーシーズ・マーチ
3.ホワイト・コケイド / ドグ・ボイズ・ジーグ / ダーハム・レインジャーズ
4.マイ・シンギング・バード
5.ナイチンゲール
6.ワンス・アイ・ラヴド・ア・メイドン・フェア
7.キラーネイ・ボーイズ・オブ・プレジュア
8.レディ・イン・ザ・ボート / ロージン・ザ・パウ / タタール人チムール
9.バイカー・ヒル
10.エース・アンド・デュース・オブ・バイパリング
11.ホール・イン・ザ・ウォール
12.ベン・ドリアン
13.ハリチャンズ / コーラス・ジーグ
14.79年ジブラルダルとの決別
15.アーサー・マクブライド/スナッグ・イン・ザ・ブランケット
フェアポート・コンヴェンションの屋台骨を支えた名フィドラー、デイヴ・スウォーブリックのソロ・アルバム(76年)。1960年代にマーティン・カーシーとともにデュオを組んでいた彼は、69年にフェアポート・コンヴェンションの『アンハーフブリッキング』に参加、フェアポートにトラッドをもたらします。名作『リージ&リーフ』からフェアポートの正式メンバーとなった彼は、以後解散までバンドを支え続けました。「エレクトリック・トラッド」いうコンセプトを持ち込んだのも、彼です。メンバーの出入りが激しいフェアポートにあって、実質的なリーダーはスウォブだったのではないでしょうか?
この作品は彼の初ソロというわけではありませんが、彼の経歴を語る上では欠かせない作品です。盟友マーティン・カーシーをはじめ、当時フェアポートのメンバーだったサイモン・ニコル、デイヴ・ペグらが参加しており、彼らとともに息のあった演奏を繰り広げています。彼のプレイの魅力は、瑞々しい躍動感です。そしてトラディショナルな中にも、洗練された雰囲気を感じさせるスマートな演奏。情感あふれるマンドリンのプレイも素晴らしい。一本調子になりがちなアルバム全体の雰囲気を、マーティン・カーシーをはじめとするバックのメンバーがうまくサポートしています。彼のギターも、聞き物です。
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