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Formica Blues / MONO モノ [コクトー・トゥインズ]

 ヴァイオレット・インディアナに参加する前、シボーン・デ・マーレはモノ(Mono)という男女二人のユニットを組んでおり、唯一のアルバム『フォーマイカ・ブルース』(1997年)は、日本盤もリリースされた。クラブ・ミュージックというふれこみだったが、BGMとしても使える都会的で洗練されたサウンドで、楽曲のクオリティも高い。モノのブレイクビーツ的な部分をロビンのギターに置き換えたのが、ヴァイオレット・インデァイナという感じだ。デヴィッド・シルヴィアンのソロ作品のような9曲目「ペンギン・フロイド」をはじめ、全体的にクラブ・ミュージックという感じは強くない。シボーンの父親は、クリフ・リチャードとの作品で有名なシャドウズのドラマーだったという。一方のマーティン・ヴァーゴは、ビヨークの初ソロ『デビュー』(93年)や、クライミー&フィッシャーのサイモン・フィッシャーの初ソロ『ソウル・インスピレイション』(92年)などにミキサーやキボード・プレイヤーとしてクレジットされている。

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 『フォーマイカ・ブルース』の日本盤はジャケ違いで、3曲のボーナス・トラックが収録されている。英国盤にはリミックス集を含む2枚組もあるが、オマケCDのリミックス集はあまりイイとは感じられない。96年にリリースされたシングル「Life In Mono」がロバート・デ・ニーロらが出演した映画『大いなる遺産』(1998)のサントラとして98年に再発され、ビルボードのナショナル・チャートで70位まで上がった。

mono - silicone


Mono • Life in Mono


Mono - Penguin Freud


MONO「Life In Mono」を使ったローヴァーのCM






フォーマイカ・ブルース

フォーマイカ・ブルース

  • アーティスト: モノ
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 1997/10/17
  • メディア: CD



Formica Blues

Formica Blues

  • アーティスト: Mono
  • 出版社/メーカー: Echo
  • 発売日: 1997/08/25
  • メディア: CD



Formica Blues -Hq/Insert- [Analog]

Formica Blues -Hq/Insert- [Analog]

  • アーティスト: Mono
  • 出版社/メーカー: Music on Vinyl
  • 発売日: 2021/12/03
  • メディア: LP Record



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Drowning Craze サイモン・レイモンドが最初に参加したバンド [コクトー・トゥインズ]

 サイモン・レイモンドのミュージシャンとしてのキャリアは、1980年に結成されたDrowning Crazeというバンドに始まる。82年にドローイング・クレイズが解散した後は、コクトー・トゥインズのメンバー(1983~1997年)として活動し、バンドの末期には同じくコクトー・トゥインズのメンバーだったロビン・ガスリーとともにレコード・レーベルのベラ・ユニオンを立ち上げた。コクトー解散後は1998年に最初のソロ・アルバム『ブレイブ・サムワン・エルズ』をリリースしたものの、その後はプロデュース業やベラ・ユニオンの経営がメインで、ミュージシャンとしての目立った活動はしばらく見られなかった。しかし2009年にはアメリカ出身のヴォーカリスト、ステファニー・ドーセンとともにスノーバードの名義でアルバムを1枚リリースした。2015年に元ディフ・ジュズ~ジーザス&メリー・チェインのドラマー、リチャード・トーマスとともに新プロジェクト、ロスト・ホライゾンズをスタートさせ、2017年にファースト・アルバム『Ojalá』をリリースした。ベラ・ユニオンの経営とプロデュース業で多忙を極めているようだが、盟友とのユニットをサイモン自身も気に入っているようで、昨年にはロスト・ホライゾンズ2枚目のアルバムとして『In Quiet Moments』がリリースされた。

【Cocteautwins.com におけるサイモン・レイモンドのバイオ】
https://cocteautwins.com/simon-raymonde.html

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 サイモンが最初に参加したバンド、ドローイング・クレイズはもともとスリー・ピースのインストゥメンタルのバンドで、彼はベース担当だった。バンドのデモテープがインディー・レーベルSITUATION TWOの創設者ピーター・ケント(4ADの共同設立者でもある)の耳にとまったことから、彼の紹介でアメリカ出身のヴォーカリスト、アンジェラ・イエーガーが加入し、SITUATION TWOから3枚のシングルをリリースした。アンジェラは最初のシングルをリリース後にバンドを去ったため、その後のシングルではヴォーカルが変わっている。サイモンはインタビューで、当時はWild Swans, Delta 5, Pop Group, A Certain Ratio, 23 Skidoo, the Fire Engines 、Public Image Ltdなどが好きだったと語っているが、ノイジーなギターと重いベースはジョイ・ディヴィジョンからの影響が強く感じられ、ダーク系ポスト・パンク~ニュー・ウェーヴのサウンドになっている。

【サイモン・レイモンドがドローイング・クレイズについて語っているインタビュー】
http://www.godisinthetvzine.co.uk/2015/07/16/interview-simon-raymonde-2/

【ドローイング・クレイズのバイオ(ベラ・ユニオン公式サイト)】
https://bellaunion.com/artists/the-drowning-craze/

 SITUATION TWOからリリースされたシングルと、ジョン・ピールの番組をまとめたコンピレーション『Singles '81 / '82』が、ベラ・ユニオンからリリースされている。
 『Singles '81 / '82』
   01. Storage Case
   02. Damp Bones
   03. Trance
   04. I Love The Fjords
   05. In The Heat
   06. Replay
   07 . He Was
   08 . Heat
   09 . Keep Fit
   10 . Out Of Order
 01・02 ファースト・シングル「Storage Case」(81年)より
 03・04 セカンド・シングル「Trance」(81年)より
 05・06 サード・シングル「Heat / Replays」(82年)より
 07~10 ジョン・ピール・セッションより


【ベラ・ユニオン公式サイトにおけるドローイング・クレイズ】
https://bellaunion.com/artists/the-drowning-craze/

The Drowning Craze - Storage Case

Trance





Singles 81

Singles 81

  • アーティスト: Drowning Craze
  • 出版社/メーカー: Bella Union
  • 発売日: 2018/06/08
  • メディア: CD



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Violet Indiana ヴァイオレット・インディアナ [コクトー・トゥインズ]

 1997年にコクトー・トゥインズが解散した後、ロビン・ガスリーが元モノの女性ヴォーカリストのシボーン・デ・マーレとともに立ち上げたユニットがヴァイオレット・インディアナ。コクトー・トゥインズ解散後、ロビンが継続的な活動を展開したユニットはヴァイオレット・インデァイナだけ。シボーン嬢のセクシーなウィスパー・ヴォイスとロビンの幻想的なギターの組み合わせは、大人のための夜のミュージックという趣である。ソフトで耳当たりもよく、夢見るように眠りたいときに聴く音楽。「ドリーム・ポップ」とは、ヴァイオレット・インディアナの音楽を指す言葉のような気がする。

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 活動は2000~2004年と比較的短期間で、この間にベラ・ユニオンから2枚のアルバムと4枚のシングル、1枚の編集盤をリリースしているが、日本盤はリリースされなかった。そのせいか、日本ではこのプロジェクトの知名度は低く、ディスクユニオンではシングル1枚500円以下で売られている。ただし、4枚目のシングル「Beyond The Furr」は結構レアで、ebayでも強気な価格差設定になっており、Discogsのマーケットプレイスでもこのシングルはあまり見かけない(私はヤフオクで2400円で購入した)。
 デビュー・アルバム『ルーレット』(2000)のオリジナルは11曲入りだが、米国盤は「Busted」(デビュー・シングル「Choke」)を加えた全12曲入りとなっており、さらに「Purr La Perla」(これも「Choke」に収録)のビデオを収録したエンハンスト仕様。その他、2枚目のシングル「Special」には「Poppy」、3枚目のシングル「Killer Eyes」にはタイトル・ナンバーのPVが収録されている。

Violet Indiana - Purr la Perla


Violet Indiana - Poppy


Violet Indiana - Killer eyes


 2001年にリリースされたコンピレーション『Casino』は、「Choke」「Special」「Killer Eyes」の3枚のシングルを集めた編集盤で、アメリカのみのリリース。初出の曲が3曲収録されており、そのうち1曲はジャック・ブレルの「行かないで」のカヴァー。ボウイもブレルの「アムステルダム」や「マイ・デス」をカヴァーしていた。





Roulette

Roulette

  • アーティスト: VIOLET INDIANA
  • 出版社/メーカー: MUSICSTORE
  • 発売日: 2015/06/16
  • メディア: CD



Choke Ep

Choke Ep

  • アーティスト: Violet Indiana
  • 出版社/メーカー: Bella Union
  • 発売日: 2000/11/06
  • メディア: CD



Killer Eyes

Killer Eyes

  • アーティスト: Violet Indiana
  • 出版社/メーカー: Bella Union
  • 発売日: 2001/08/06
  • メディア: CD



Casino

Casino

  • アーティスト: Violet Indiana
  • 出版社/メーカー: Instinct Records
  • 発売日: 2002/01/22
  • メディア: CD




Special Ep

Special Ep

  • アーティスト: Violet Indiana
  • 出版社/メーカー: Bella Union
  • 発売日: 2001/10/08
  • メディア: CD



Russian Doll

Russian Doll

  • アーティスト: Russian Doll
  • 出版社/メーカー: Bella Union
  • 発売日: 2004/05/03
  • メディア: CD



Beyond the Furr

Beyond the Furr

  • アーティスト: Violet Indiana
  • 出版社/メーカー: Bella Union
  • 発売日: 2004/07/06
  • メディア: CD


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Blame Someone Else / Simon Raymonde サイモン・レイモンド [コクトー・トゥインズ]

 Wikipediaによればサイモン・レイモンド(1962年生まれ)がコクトー・トゥインズに加入したのは1983年のことだが、彼の名前が最初にクレジットされたのは1984年にリリースされたシングル「The Spangle Make」である。最初にこのシングル曲を聴いたとき、それまでの「不安」「ノイジー」「サイケデリック」というバンドのイメージが、「幻想的」「浮遊感」というイメージに変わったのでおおっと思ったものである。彼が関わった作品を聴くと、「メロディアス」「時々アコースティック」「センチメンタル」「キラキラした浮遊感」なサウンド・プロダクションに耳を奪われる。コクトー・トゥインズが多くの人に受けられたのは、彼の功績だと思う。ロビン・ガスリーとサイモン・レイモンドが設立したレーベル、ベラ・ユニオンの記念すべき番号BELLACD1は、サイモンのファースト・ソロ・アルバム『Blame Someone Else』であった。

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 サイモン・レイモンドのファースト・ソロ・アルバム『ブレイム・サムワン・エルス』がリリースされたのは1997年10月のこと。コクトー・トゥインズの解散が発表されたのも1997年なので、このアルバムがレコーディングされたとき、バンドは事実上解散状態だったのだろう。
 『ブレイム・サムワン・エルズ』で最も目立つのは、全曲でサイモン自身がヴォーカルを担当している点。その後のスノーバードやロスト・ホライゾンズでは他人にヴォーカルを任せているが、控えめなウィスパーヴォイスはなかなかよい。また3曲のカヴァーの選曲が、スコット・ウォーカーの「雨の日」、映画俳優ロバート・ミッチャムの「イン・マイ・プレイス」、テレヴィジョンの「デイズ」というのがエグい。特に、もともとカントリー・ナンバーの「イン・マイ・プレイス」をリズム重視にアレンジしたセンスには脱帽。ロビン・ガスリーが参加した「マッスル・ウォント」や、サイモンのベースがいい感じの「ワーシップ・ミー」(エリザベス・フレイザーも参加)などコクトー・トゥインズ的なナンバーもあるが、全体的にはアコースティックな感覚と優しいメロディー、ちょっと切ない感じのサイモンのヴォーカルがうまくマッチした作品である。
 サイモン自身がヴォーカルをとり、スコット・ウォーカーやブライアント夫妻の曲を取り上げているのは、この作品が彼の父親であるアイヴァー・レイモンド(の思い出)に捧げられたアルバムだからだろう。アルバム1曲目が「It's A Family Thing」というタイトルなのも、そのせいかもしれない。ベラ・ユニオンから『Paradise (The Sound Of Ivor Raymonde)』・『Odyssey (The Sound Of Ivor Raymonde Vol II)』という2枚のCDがリリースされているが、曲目をみるとダスティ・スプリングフィールドやトム・ジョーンズ、ヘレン・シャピロにデヴィッド・ボウイなどの曲が収録されており、ちょっとビックリ。歌詞の内容からすると、「マッスル・ウォント」は父親との関係を歌った曲だと思われ、PVにも父親らしき人物の写真が出てくる。日本盤についてる日本語の訳詞、父親である"You"を「君」と訳すのはマズいと思う。

Simon Raymonde • Muscle and Want


 ビクターから日本盤もリリースされたが、ジャケット・デザインがまったく違っている上に3曲のボーナス・トラックを収録というビックリ仕様だった。オリジナルのジャケット・デザインはおそらく蟹だと思うが、Karen Raymondeというクレジットがある(現在は離婚しているサイモンの元妻)。日本盤にはデザイナー・クレジットは見あたらないが、印刷・装丁は日本盤の方が手が込んでいる。日本盤のデザインはスマートな印象だが、オリジナルのサイケなデザインも捨てがたい。同時リリースのCDシングルにも、日本盤に収録されていた3曲のボーナス・トラックは収録されておらず、出所不明。CDシングルのジャケット・デザインは緑色の蟹である。

サイモン・レイモンドのインタビュー(2017年)
「ベラ・ユニオン主宰サイモン・レイモンドが語る、ビーチ・ハウスらレーベルを象徴する10枚とコクトー・ツインズへの甘苦き想い」
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/16517




Blame Someone Else

Blame Someone Else

  • アーティスト: Simon Raymonde
  • 出版社/メーカー: Bella Union -- Dei --
  • 発売日: 1997/09/08
  • メディア: CD



ブレイム・サムワン・エルス

ブレイム・サムワン・エルス

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1998/08/21
  • メディア: CD



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GARLANDS / COCTEAU TWINS [コクトー・トゥインズ]

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SIDE ONE
 01.ブラッド・ビッチ / Blood Bitch
 02.ワックス・アンド・ウェイン / Wax And Wane
 03.バット・アイム・ノット / But I'm Not
 04.ブラインド・ダム・デフ / Blind Dumb Deaf
SIDE TWO
 01.シャロウ・ゼン・ヘイロウ/ Shallow Then Halo
 02.ザ・ハロー・メン / The Hallow Men
 03.ガーランズ / Garlands
 04.グレイル・オーヴァーフロース / Grail Overfloweth


 意外なことに、アイヴォ・ワッツ=ラッセルがコクトー・トゥインズのデモテープを初めて耳にしたとき、彼が気に入ったのは「演奏のアグレッシヴさ」だったという(『ミュージック・マガジン』87年6月号)。

 『ガーランズ』は1982年にリリースされたコクトー・トゥインズの1stアルバムだが、後の「夢幻的癒しの音楽」的な要素は一切感じられない。このアルバムは、ロビン・ガスリーとエリザベス・フレイザーの他、ウィル・ヘッジー(ベース)の3ピースバンドの形態でレコーディングされた。一言で形容すれば、「暗い」作品である。ポスト・パンク、中でも「ゴス」に近いベクトルを感じる。いらだちを無理に抑え込んでいるかのようなヴォーカル、ノイジーで歪んだギター、リズムとはいえないようなベース、チープで無機質なドラム・マシーン....と、あまり好印象とは言えないような表現が続いてしまう。唯一印象に残るのは、奇妙なヴィブラートがかかり、時折裏声になるエリザベスのヴォーカルくらい。
 裏ジャケにクレジットされている「Thanks ivo, vince, nigel」のvinceとはデペッシュ・モード~ヤズー~イレイジャーのヴィンス・クラーク。彼はリズム・ボックスのプログラミングを手伝ったらしい。"nigel"は、ジャケットのアートワークを手がけた23envelopeのナイジェル・グリーアソン(Nigel Grierson)のことだろうか。

 デビュー当時の発掘映像をみると、まさしくポスト・パンク~ニュー・ウェーヴ然としており、デビュー当時のスージー&ザ・バンシーズを思い出す。1963年生まれのエリザベスは、このアルバムがリリースされた82年当時19歳。『トレジャー』あたりから聴き始めた人(私もそうだが)がこの映像を視たら、絶句してしまうのではないだろうか。

「Wax And Wane」(Live) 「Alas Dies Laughing」「Wax And Wane」(Live) 「Hazel」(Live)


 
 しかしながら、2016年にイギリスの新聞「ガーディアン」が発表した「コクトー・トゥインズのベスト10曲」で堂々の1位となったのは、このアルバム2曲目の「Wax And Wane」である。確かに、この曲はコクトー・トゥインズのミステリアスなイメージを印象づける曲ではあり、発掘映像が残っているところをみると、当時のステージでもよく演奏されていたようだ。しかし、当時のステージ映像と相まって初めて、バンドのイメージがつかめるような気もする。SMSレコードからリリースされていた日本盤には歌詞がつけられていたが、メンバーによると間違いだらけで「噴飯モノ」レベルだったらしい。ネイティヴにも聴き取れない不思議な歌詞も、摩訶不思議なイメージを強めていた。

https://www.theguardian.com/music/musicblog/2016/feb/24/cocteau-twins-10-of-the-best


 このCDが最初に87年に日本コロムビアからリリースされたとき(30CY-1651)は、6曲のボーナストラックが収録され、 90年にリイシューされたとき(COCY-6120)も同様だった。英国盤CDをはじめ独盤や仏盤もこのフォーマットでリリースされたものの、米キャピトル盤はオリジナルのままでボーナストラックは収録されなかった。2005年にテイチク傘下のインペリアルから日本盤がリイシューされたときもボーナス・トラックは収録されていない。

日本コロムビア 30CY-1651
 09. Dear Heart
 10. Hazel
 11. Hearsay Please
 12. Blind Dumb Deaf
 Extra Tracks
 13. Speak No Evil
 14. Perhaps Some Other Aeon


 このアルバムのリリースから3か月後の同年9月にEP「LULLABIES」、翌年3月には同じく「PEPPERMINT PIG」がリリースされた。この2枚まではベーシストのウィル・ヘッジーが参加しており、バックの演奏はノイジーで『ガーランズ』と方向性は似ている。私の中で「初期のコクトー」といえば、LP1枚プラスEP2枚の計3枚までで、後の時代とは一線を画すと考えている。しかしエリザベスのヴォーカルは徐々に変化してきており、後の作品につながる雰囲気が感じられるようになった。「LULLABIES」のプロデューサーはアイヴォ、エンジニアはJohn Madden、「PEPPERMINT PIG」のプロデューサーはアラン・ランキン(元アソシエイツ)、エンジニアはジョン・フライヤーとクレジットされている。どちらもA面・B面という表記はないものの、裏ジャケにクレジットされている曲順は以下の通り。

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「LULLABIES」
  1.羽毛ーオールー水かき / FEATHERS-OAR-BLADES
  2.アラス・デイエス・ラーフィン / ALAS DIES LAUGHING
  3.イッツ・オール・バット・アン・アーク・ラーク
     / IT'S ALL BUT AN ARK LARK
「PEPPERMINT PIG」
  1.ペパーミント・ピッグ / PEPPERMINT PIG
  2.ラーフ・ラインズ / LAUGH LINES
  3.ヘイゼル / HAZEL

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