ウーマン・フロム・ザ・ウォーム・グラス / ロビン・スコット [トラッド/ フォーク系]
1979年に「ポップ・ミューヂック」を世界中でヒットさせたMがリリースした最初のアルバムが、『ウーマン・フロム・ザ・ウォーム・グラス』(1969年)。本名のロビン・スコット名義でリリースしたこのアルバムは、M時代とは似ても似つかぬアコースティックな作品である。しかもプロデュースはサンディー・ロバートン(シェラ・マクドナルドやキース・クリスマスを手がけたセプテンバー・プロダクションの設立者)という、ガチで英国フォークな作品だ。
オープニングの「The Sailor」などロック調の作品(バックの演奏はマイティ・ベイビーらしい)もあるが、基本はアシッド・フォーク。英国らしい陰影をたたえた「The Sound of Rain」や、この時代のサイケな感覚を感じるタイトル・ナンバーが印象深いが、ボーナス・トラックとして収録されている「Tattoed Lady」(ジョン・ピール・セッションから)は流れるようなメロディーに乗った女性ヴォーカルが心地よい。タイトル・ナンバー「Woman From the Warm Grass」は、この曲でヴォーカルをとっている女性(ペニー・ラム:裏ジャケ写真の女性?)のことらしい。ロビン自身の解説によれば、のちにMにも参加するジョン・ルイス(「ポップ・ミューヂック」で、イントロのオルガンによるフレーズを弾いている)もヴォーカルで参加しているとのこと。「必聴の名盤」というわけではないが、英国ミュージシャンのルーツには見えないところでフォーキーな部分があることを改めて感じさせる作品。日本盤のライナーで、(サンディ・)ロバートンが何度も「ロバートソン」になっているのはとても気になる。この人に書かせたのは、人選ミスではないか。
オープニングの「The Sailor」などロック調の作品(バックの演奏はマイティ・ベイビーらしい)もあるが、基本はアシッド・フォーク。英国らしい陰影をたたえた「The Sound of Rain」や、この時代のサイケな感覚を感じるタイトル・ナンバーが印象深いが、ボーナス・トラックとして収録されている「Tattoed Lady」(ジョン・ピール・セッションから)は流れるようなメロディーに乗った女性ヴォーカルが心地よい。タイトル・ナンバー「Woman From the Warm Grass」は、この曲でヴォーカルをとっている女性(ペニー・ラム:裏ジャケ写真の女性?)のことらしい。ロビン自身の解説によれば、のちにMにも参加するジョン・ルイス(「ポップ・ミューヂック」で、イントロのオルガンによるフレーズを弾いている)もヴォーカルで参加しているとのこと。「必聴の名盤」というわけではないが、英国ミュージシャンのルーツには見えないところでフォーキーな部分があることを改めて感じさせる作品。日本盤のライナーで、(サンディ・)ロバートンが何度も「ロバートソン」になっているのはとても気になる。この人に書かせたのは、人選ミスではないか。
The Sailor (feat. Mighty Baby)
Robin Scott - Woman From The Warm Grass
Tattooed Lady (feat. Penny Lamb)
M - Pop Muzik (Official HD Video)
ウーマン・フロム・ザ・ウォーム・グラス+1(紙ジャケット仕様)
- アーティスト: ロビン・スコット
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/31
- メディア: CD
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