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Waiting for a Miracle / The Comsat Angels　[コムサット・エンジェルズ]

　コムサット・エンジェルスはシェフールド出身の４人組。79年に自主制作のシングルでデビューし、翌年ファースト・アルバム『Waiting for a Miracle』をリリースした。95年に解散するまで９枚のアルバムを発表している。初期はニュー・ウェーヴ然としたクールなサウンドを聴かせてくれるバンドだったが、作品を重ねるごとにメロディアスでポップなサウンドに変化していった。私の中では、ザ・サウンドと並ぶ「いいバンドだけど売れなかった、不幸なバンド」である。2009年～2010年に一時再結成。2015年にはエドセルからポリドール時代の初期３作が、２枚組のデラックス・エディションでリリースされた。

Waiting for a Miracle / The Comsat Angels
　　01. Missing In Action
　　02. "Baby"
　　03. Independence Day
　　04. Waiting For A Miracle
　　05. Total War
　　06. On The Beach
　　07. Monkey Pilot
　　08. Real Story
　　09. Map Of The World
　　10. Postcard

　ファースト・アルバム『Waiting for a Miracle』（1980）はポリドールからリリースされた。フェードインしてくるドラムに被さるベースのイントロが印象的な「Missing In Action」、深くリズムを刻むベースがカッコいい「"Baby"」、ドラムがイイ感じの「Independence Day」の最初の３曲の流れがいい。リズム・セクションにヴォーカルだけを乗せた、隙間の多い音作りがクールだ。リズム・セクションを前面に出した「On The Beach」も印象に残る。このアルバムがリリースされた1980年の秋に行われたイエロー・マジック・オーケストラの全英ツアーに前座として同行するなど話題もあったのに[http://www7.plala.or.jp/keeplistening/1980.html]、なぜ日本では注目されなかったのだろう。

Comsat Angels - Missing In Action

The Comsat Angels - Baby

Comsat Angels - Independence Day (1983 video)

Comsat Angels Missing In Action and Baby 2009

　2000年代の初め、ポリドール時代の初期３枚にボーナスディスクを加えた『It's History』という４枚組がリリースされた。限定2000セットという案内だったので迷わず購入したのだが（私の番号は1731）、Discogsでみたらブートレッグのようで、ちょっとショック。歌詞カードもついていて結構凝った作りなのだが、ケースのクオリティがイマイチで届いたときには４つともディスク固定のツメが破損していた。CDRとあるが表も裏も真っ黒で、表面は蒸着でツヤ消し加工されておりＲ盤かどうか不明？？ディスク１～３は95年再発盤と同じなので、２枚組デラックス・エディションがある今となっては、価値のないボックスである。