FOTHERINGAY / FOTHERINGAY [サンディ・デニー]
1.ナッシング・モア
2.ザ・シー
3.ザ・バラッド・オブ・ネッド・ケリー
4.ウィンター・ウィンズ
5.ピース・イン・ジ・エンド
6.ザ・ウェイ・アイ・フィール
7.ザ・ポンド・アンド・ザ・ストリーム
8.トゥー・マッチ・オブ・ナッシング
9.バンクス・オブ・ザ・ナイル
10.トゥー・ラスト・ウィークス・イン・サマー
11.ジプシー・デイヴィ
名作『リージ&リーフ』(69年)を最後にフェアポートを脱退したサンディ・デニーは、オーストラリア出身のギタリスト、トレヴァー・ルーカスらとともにフォザリンゲイを結成する。サンディが英国ロック史上屈指の女性ヴォーカリストであることに異論を挟む人はいないであろうが、彼女がコンポーザーとしても類い希な才能を持っていたことを示したのが、このフォザリンゲイ唯一のアルバム(70年)である。全11曲(CD)のうち、サンディの曲が4曲を占め、その他サンディとトレヴァーとの共作が1曲含まれている。中でも、オープニングとそれに続く「Nothing More」「The Sea」の2曲(いずれもサンディ作)は素晴らしい曲である。「Two Last Weeks In Summer」「Gypsy Davey」の2曲は2ndアルバム用にレコーディングされていた曲で、85年のLP4枚組ボックス『WHO KNOWS WHERE THE TIME GOES』に収録されていた曲。「Two Last ~」はサンディが以前参加していたストロウブスの曲で、デイヴ・カズンズの曲。ゲスト・ヴォーカリストとして、リンダ・ピータス(後のリチャード・トンプソン夫人)も参加している。
フォザリンゲイ解散後、サンディと結婚したトレヴァーは、ジェリー・ドナヒュー(g)とともにフェアポート・コンヴェンションに加入、『ROSIE』 (72年)から『RISING FOR THE MOON』(75年)までのアルバムに参加したが、トレヴァーの加入に伴いにサンディもフェアポートに復帰することになった。
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