IN THE WAKE OF POSEIDON / KING CRIMSON [キング・クリムゾン]
『ポセイドンのめざめ』
1.平和 / 序章
2.冷たい街の情景
(インクルーディング:トレッドミル42番地)
3.ケイデンスとカスケイド
4.ポセイドンのめざめ
5.平和 / テーマ
6.キャット・フード
7.デヴィルズ・トライアングル
a)マーデイ・モーン
b)ハンド・オブ・セイロン
c)ガーデン・オブ・ワーム
8.平和 / 終章
9.キャット・フード(シングル・ヴァージョン)
10.グルーン
1970年リリースのセカンド・アルバム。イアン・マクドナルドはすでに脱退しており、グレッグ・レイクとジャルズ兄弟も、このアルバムへの参加を最後に正式に脱退します。
全体的な構成が前作の『クリムゾン・キングの宮殿』とよく似ているため、一般的には評価が低いように思われます。「冷たい街の情景」は、前作のオープニング・ナンバー「21世紀のスキッツォイド・マン」と、重々しく始まる部分から中間部分のインプロヴィゼイションがはいる構成はもとより、雰囲気やインプロヴィゼイション部分の演奏までが似ている感じです。「ケイデンスとカスケイド」は、曲調や間奏部分のフルートが「風に語りて」にそっくり。マクドナルド&ジャイルズのアルバムに収録されている「アイビスの飛行」が原曲です。この曲でヴォーカルをとっているのは、ゴードン・ハスケルですが、ボックス『紅伝説』にはエイドリアン・ブリューのヴォーカルで収録されています。洪水のようなメロトロンから始まる「ポセイドンのめざめ」は、メロトロンの使い方やグレッグ・レイクのヴォーカルがこれまた「エピタフ」に似ていますが、ダイナミックさやアコースティック・ギターの取り入れ方など完成度としてこちらの方が上かも。グレッグ・レイクの伸びやかなヴォーカルも魅力的な曲です。「デヴィルズ・トライアングル」の最後あたりで聞こえる♪ア~ア~、は「クリムゾン・キングの宮殿」そのまま。
30周年記念盤にはボーナ」ス・トラックとして、「キャット・フード」のシングル・ヴァージョン(後半部の演奏がカットされて唐突に終わり、長さがアルバム・ヴァージョンの半分くらいになっている)と、そのB面「グルーン」が収録されています。
40周年記念盤もリリースされましたが、未入手です。
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