SWOON / PREFAB SPROUT [プリファブ・スプラウト]
『スウーン』
1. ドント・シング
2. キュー・ファンファーレ
3. グリーン・アイザックⅠ
4. ヒア・オン・ジ・イーリー
5. クルール
6. クドゥント・ベア・トゥ・ビー・スペシャル
7. ネヴァー・プレイ・バスケットボール
8. ゴースト・タウン・ブルース
9. エレガンス
10. テクニック
11. グリーン・アイザックⅡ
ロータス・イーターズについて書いているとき、「透明感」「リリカル」といった言葉をつかっていて、ふと思い出したのが初期のプリファブ・スプラウト。彼らの1stアルバムがこの『スウーン』(84年)。共同プロデューサーとして、彼らと同じくキッチンウェア・レーベル所属のケーン・ギャングのデヴィッド・ブリュイスがクレジットされています。
ロータス・イーターズに比べてロック色が強いのが、この頃のプリファブ・スプラウト。パディ・マクアルーンのヴォーカルにその点は最もよく現れています。そして変化に富む複雑な曲構成も特徴。青春のイノセントな部分だけをすくい上げたのがロータスだとすれば、プリファブの1stは青春の荒ぶる心や揺れる心といったところでしょう。透明感があるのにザラザラした感じは、ダイヤモンドの原石という感じです。
私はこのアルバム、アソシエイツとともによく暑い夏の夜に聴いていました。蒸し暑い空気を忘れさせてくれるクールミントガムのような、刺激的な清涼感をもつ作品です。ウェンディのコーラスは、まさに清涼剤。
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