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BRILLANT TREES / DAVID SYLVIAN [デヴィッド・シルヴィアン]

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ブリリアント・トゥリーズ / デヴィッド・シルヴィアン
 01. プリング・パンチズ
 02. 詩人の血
 03. ノスタルジア
 04. レッド・ギター
 05. 嘆きの壁
 06.よどみの中に
 07. 輝ける樹木

 JAPAN解散後、デヴィッド・シルヴィアンの1stソロ・アルバム。後期JAPANから感じられたストイックな部分をさらに推し進めたと感じられるが、シンセを多用した後期JAPANとは一転して、アコ-スティックな楽器を主体とした音作り。とりわけこの作品で大きな役割を果たしているのは、トランペットのラッセル・ミルズと、ノイズのホルガー・シューカイ。
 アナログ盤は「嘆きの壁」以降がB面であり、シングル・カットされた「レッド・ギター」で終わるA面とはずいぶんと印象が異なる。最初はB面の印象が薄く感じたが、何度も聴いているとB面がもつ霧の中にいるような不思議な雰囲気が心地よく感じられる。とくに「嘆きの壁」におけるホルガー・シューカイのラジオ音源コラージュは、このアルバム全体の中でも耳に残る部分だ。
 
 以後の作品では、内省的かつ自己探求的な音づくりをますます追求し、インスト曲も増えていく。しかしこのアルバムはまだ「歌で聴かせる」部分も多く、その意味では「声も音も両方とも楽しめる」作品である。オープニング「プリング・パンチズ」では、JAPAN時代を彷彿とさせるファンク的なリズムも聴くことができるが、ラスト・ナンバー「輝ける樹木」(後半は「シャーマンの言葉」的だ)は次作『遙かなる大地へ』に通じる静謐さを感じさせる。JAPANからの過渡期としてもきわめて興味深い作品。




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