MEAT IS MURDER / THE SMITHS [ザ・スミス]
ミート・イズ・マーダー / ザ・スミス
01. ザ・ヘッドマスター・リチュアル
02. ラショーム・ラフィアンズ
03. アイ・ウォント・ザ・ワン・キャント・ハヴ
04. ホワット・シー・セッド
05. ザット・ジョーク・イズント・ファニー・エニモア
06. ハウ・スーン・イズ・ナウ?
07. ノーホエア・ファースト
08. ウェル・アイ・ワンダー
09. バーバリズム・ビギンズ・アット・ホーム
10. ミート・イズ・マーダー
デビュー・アルバムから1年後にリリースされた、ザ・スミスの2ndアルバム(この間に編集盤『ハットフル・オヴ・ホロウ』とシングル)。モコモコした感じの音造りの上に一本調子だった一枚目に比べると格段の進化である。一枚目のアルバムを初めて耳にしたとき、もったりと始まった曲に拍子抜けした記憶がある(それは編集盤『ハットフル・オヴ・ホロウ』で解消されたのだが)が、しかしこのアルバムは一曲目のキラキラと輝くようなギターの音から引き込まれてしまう。スティーヴン・ストリートによるサウンド・エンジニアリングはジョニー・マーのギターの音によく合っている。
The Headmaster Ritual
全体的に目立つのは、ジョニー・マーのギターで、時に力強く、時に繊細、そして耳に残る独創的なリフ。曲も「ホワット・シー・セッド」「ノーホエア・ファースト」のようなストレートなロックから、 きらめくギタポ(歌詞はアレだが)「ザ・ヘッドマスター・リチュアル」、ロカビリー調の「ラショーム・ラフィアンズ」、ネオアコ・バラード「ザット・ジョーク・イズント・ファニー・エニモア」などヴァラエティに富んでおり、モリッシー&マーによるソングライティング能力にも格段の成長が感じられる。個人的には「ハウ・スーン・イズ・ナウ?」や「バーバリズム・ビギンズ・アット・ホーム」のような陰のあるロックが彼らの真骨頂だと思っているが。
barbarism begins at home
オリジナル・アナログに「ハウ・スーン・イズ・ナウ?」は収録されていないが、米国盤アナログではB面1曲目にこの曲が収録され、以後CD化されたときにもそのまま収録された。
How Soon Is Now?
この頃のモリッシーは「ビッグマウス」と揶揄されつつも、社会の不合理に対するストレートな怒りが感じられてシンパシーを感じていたのだが、アジア系に対する差別的な発言には信じられない気持ちで一杯だ。
That Joke Isn't Funny Anymore
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