The Prince of Wales / DEVINE & STATTON 遙かなるウェールズ [クレプスキュール]
ヤング・マーブル・ジャイアンツ~ウィークエンドの活動後、しばらく音楽活動から遠ざかっていたアリソン・スタットンがシーンにカムバックしたときのユニットがデヴァイン&スタットン。パートナーはマンチェスター出身のイアン・デヴァインで、イアンはマンチェスターの伝説的バンド、ルーダス(Ludus)の元メンバーである。アリソン・スタットンのプロジェクトの中では、デヴァイン&スタットンがいちばん好き。
デヴァイン&スタットンはクレプスキュールに2枚のアルバムを残しているが、いずれも名作だ。ファースト・アルバム『The Prince of Wales 』(1988年、邦題『遙かなるウェールズ』)は、アコギ(時々ベン・ワット風)とベースを中心としたドラムレスのバックにアリソンのちょっと虚無的、それでいて清涼感のある優しいヴォーカルとの組み合わせが醸し出す「適度な脱力感」がなんとも心地よい作品。中でもニュー・オーダーの名曲「ビザール・ラヴ・トライアングル」のカヴァーは、同曲のあまたのカヴァー中でもアリソン&スタットン・ヴァージョンを超えるものはないと思う。ちょっと寂しげなアリソンのヴォーカルが素敵すぎる。タキシード・ムーンのブレイン・レイニンガーのヴァイオリンをフィーチャーした「フレンド・オブ・ザ・ファミリー」などの英国フォーク的な感覚もよい。「ウィ・デザーブ・イット」では、ブレイン・レイニンガーが弾いていると思われるキーボードが夕暮れ時のような寂寥感を感じさせる。2006年の再発盤は、ジャケットが異なり3曲のボーナス・トラックが含まれているが、ボーナス・トラックのうち、ラストの不思議なインスト「We Will Be With You And We Know You Are Together」は、デヴァインが2005年にソロでレコーディングしたトラックとのこと。
デヴァイン&スタットンはクレプスキュールに2枚のアルバムを残しているが、いずれも名作だ。ファースト・アルバム『The Prince of Wales 』(1988年、邦題『遙かなるウェールズ』)は、アコギ(時々ベン・ワット風)とベースを中心としたドラムレスのバックにアリソンのちょっと虚無的、それでいて清涼感のある優しいヴォーカルとの組み合わせが醸し出す「適度な脱力感」がなんとも心地よい作品。中でもニュー・オーダーの名曲「ビザール・ラヴ・トライアングル」のカヴァーは、同曲のあまたのカヴァー中でもアリソン&スタットン・ヴァージョンを超えるものはないと思う。ちょっと寂しげなアリソンのヴォーカルが素敵すぎる。タキシード・ムーンのブレイン・レイニンガーのヴァイオリンをフィーチャーした「フレンド・オブ・ザ・ファミリー」などの英国フォーク的な感覚もよい。「ウィ・デザーブ・イット」では、ブレイン・レイニンガーが弾いていると思われるキーボードが夕暮れ時のような寂寥感を感じさせる。2006年の再発盤は、ジャケットが異なり3曲のボーナス・トラックが含まれているが、ボーナス・トラックのうち、ラストの不思議なインスト「We Will Be With You And We Know You Are Together」は、デヴァインが2005年にソロでレコーディングしたトラックとのこと。
Devine & Statton - Bizarre Love Triangle
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