Jeopardy / The Sound ザ・サウンドのファースト・アルバム [ザ・サウンド]
ザ・サウンドは初期2枚のアルバムをコロヴァからリリースしたこともあり、当時はエコー&ザ・バニーメンと比較されることもあったが、人気はエコバニ遠く及ばなかった。バンド解散後にはフロントマンのエイドリアン・ボーランドが列車に飛び込んで自殺するということもあり、今では「不遇な悲劇のバンド」の文脈で語られることが多い。しかし音楽のクオリティ面ではエコバニに勝るとも劣らず、UKニュー・ウェーヴ/ポスト・パンクの至宝(と僕は思っている)である。
1980年にリリースされたファースト・アルバム『Jeopardy』は、ジョイ・ディヴィジョンからの影響が強く感じられる音づくり。確かにオリジナリティという点では物足りないが、イアン・カーティスに比べるとエモショーナルなエイドリアン・ボーランドのヴォーカルと、緩急織り交ぜた巧みなアレンジとが相まって、デビュー作とは思えない完成度である。2枚目『フロム・ザ・ライオンズ・マウス』、3枚目『オール・フォール・ダウン』といった傑作の布石として、その後の活躍を予感させる秀作。"We will wait for the night , We will wait "という内ジャケに印刷されたフレーズが、しっくりくる。
The sound - I can't escape myself
The Sound - Unwritten Law
Night Versus Day
Jeopardy/from the Lion's Mouth
- アーティスト: Sound
- 出版社/メーカー: Imports
- 発売日: 2014/05/13
- メディア: CD
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