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3 TO THE POWER OF THREE / 3 [GTR/ 3(Three)]

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『スリー・トゥ・ザ・パワー』3(スリー)
   1.トーキング・アバウト
   2.ラヴァー・トゥ・ラヴァー
   3.チェインズ
   4.デスデ・ラ・ヴィダ
    (Ⅰ)ラ・ヴィスタ
    (Ⅱ)フロンテラ
    (Ⅲ)サングレ・デ・トロ
   5.霧の8マイル
   6.ランナウェイ
   7.ユー・ドゥ・オア・ユー・ドント
   8.オン・マイ・ウェイ・ホーム

 キース・エマーソン、カール・パーマーの2人にカリフォルニア出身のマルチ・ミュージシャン、ロバート・ベリーが加わって結成されたユニット。ELパウエルがアルバム1枚(86年)で崩壊したのち、『アストラ』(85年)以後エイジアも活動を停止していたため、ELパーマーを再結成しようとしたらしいですが、リハーサル中にグレッグ・レイクとキース・エマーソンとの確執が表面化、グレッグ・レイクが去ってしまいます。そのためベリーを加えてリリースしたのがこの作品(88年)。
 音楽的なリーダーシップをとっているのは、ロバート・ベリーです。曲の大半は彼の作品であり、明るく伸びやかな彼のヴォーカルも曲とよくマッチしています。彼は、元々エイジアのマネージャーだったブライアン・レインが、GTRを脱退したマックス・ベーコンの後釜にすえようとしたヴォーカリスト。という経緯を聞けば、音の方は予想される作りでしょう。3分の2ELPということで、ELPの音を期待した向きも多かったようですが、当時流行のエイジア~GTR 系のちょっとハードで、メロディアスな、アメリカ市場を意識したポップなロック。その点が大方のプログレ・ファンを失望させたようですが、この時代の音作りとして考えた場合は悪くありません。ということは、今聴くといかにも大仰で、普遍性に欠けるということでもありますが。
 多くのファンが失望したのは、曲の雰囲気もさることながら、キース・エマーソンがほとんど目立たないことではないでしょうか。「デスデ・ラ・ヴィダ」などでは彼らしいプレイもうかがえますが、全体的にはベリーのサポートという観が強い感じがします。やはりエマーソンの本領は、リーダーとして自分が前面に出てプレイするときこそ発揮されるようです。

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