FRESH CREAM / CREAM [エリック・クラプトン]
『フレッシュ・クリーム』クリーム(UICY-2367)
1.アイ・フィール・フリー
2.エヌ・エス・ユー
3.スリーピィ・タイム
4.ドリーミング
5.スウィート・ワイン
6.スプーンフル
7.猫とリス
8.フォー・アンティル・レイト
9.ローリン・アンド・タンブリン
10.アイム・ソー・グラッド
11.いやな奴
ジョン・メイオールのブルースブレイカーズを脱退したエリック・クラプトンが、ジャック・ブルース(ベース、グレアム・ボンド・オーガニゼーション~マンフレッド・マン~ブルース・ブレイカーズ)、ジンジャー・ベイカー(ドラムス、グレアム・ボンド・オーガニゼーション)とともに結成したトリオがクリーム。ベイカーとブルースの仲はとても悪かったらしく、グレアム・ボンド・オーガニゼーション時代には、ステージ上で喧嘩になったという伝説もあります。
このアルバムは、66年にリリースされた彼らのファースト・アルバム。収録されている11曲(オリジナル・アルバムは1が収録されておらず、10曲仕様)のうち、1~5と11の6曲がオリジナル曲(クラプトンのナンバーは1曲もない)、残りがウィリー・ディクソンやマディ・ウォーターズらブルースのカヴァー曲。クラプトンが唯一ヴォーカルをとっている(他の曲はジャック・ブルースがヴォーカル)のが、ロバート・ジョンソンの8。カヴァーの多くはクラプトンの趣味なのでしょう。
英国ブルース・ロックを代表する3人のプレイヤーが集まったバンドにしては、ブルース一辺倒の作品ではありません。オリジナル曲では、意識してメロディ重視の方向性にもっていっているようです。その代表がセカンド・シングル曲の1。最近日本では日産自動車のCMに使われたこの曲(演奏しているのはクリームではありませんでしたが)、クラプトンによる「ウーマン・トーン」の音色とも相まって、メロウで優しく親しみやすい曲に仕上がっています。作詞を担当しているピート・ブラウン(作曲はジャック・ブルース)は、ファースト・シングル「包装紙」の作詞を担当し、以後も「サンシャイン・ラヴ」「ホワイト・ルーム」といったクリームの代表曲の作詞を担当しています。
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