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MY GENERATION / THE WHO [ザ・フー]

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 今は昔、「ザ・フーのデビュー・アルバム『マイ・ジェネレイション』がボートラ入りでついに再発!」と盛り上がったのは2002年のこと。オリジナルのリリースは65年だけど、リリース元のブランズウィック(Brunswick)が、この作品のリリースから2年後の67年に閉鎖されたため、長い間廃盤状態が続いていた作品(80年代に一度英VirginがCD化)。
 そしてリリースされた「デラックス・エディション」は17曲ものボーナストラックが収録されてのリリースであったが、オリジナルとは異なり、新たにリミックスされたステレオ・ヴァージョンであった。オリジナルはモノラルだったのである。新たにミックスを手がけたのはオリジナル・モノ・ミックスのプロデューサーであったシェル・タルミーだったので、これでも十分なリリースだったのだが、「モノ・ミックスとステレオ・ミックスはかなり違っている、やっぱりオリジナルのモノを聴かないとねぇ」なんていうビートルズみたいなことを聞かされては、いくら「フツーのファン」であっても、モノラル・ミックスが聴きたくなるのが人情というもの。しかし「デラックス・エディション」に収録されていたモノ・ミックスは「ア・リーガル・マター」と「マイ・ジェネレイション」の2曲のみ。というわけで、音が悪いブートレッグや、アメリカMCA盤CD『THE WHO sings MY GENERATION』などを、『レコード・コレクター』の特集(2002年11月号)を片手に聞き込んでいたものである。
 2007年には、日本オリジナル・ジャケットでモノラル盤がリリース。テイチクからリリースされたときは疑似ステレオだったらしいが、この2007年盤はアメリカのマスターを利用したモノ・ミックス。リマスターしてあるため音質は向上していた。米MCA盤と比べると音圧が向上していてシャリシャリした感じがなくなっている。特に「マイ・ジェネレイション」のベースが、リスナーを直撃するように前面に出てる感じには感動。これはこれで「いい仕事」だと思う。オリジナルの「まさにモッズ(といわれるらしい)」のメンバーが見上げているジャケもカッコいいけど、この日本のみのオリジナルジャケもいイイ感じだと思う。
 そして2008年、ついに英盤オリジナル・マスター落としのモノ・ミックスがリリース。ただし、豪華なおまけ付きながらCD2枚で1万円という値段にひるんだ人も多かったはず。かくいう私もその一人。同時リリースのCD1枚組のモノラル盤を買おう....と思ってて買いそびれた頃に出たのが「コレクターズ・ボックス」からディスクだけを取り出した2枚組。商品名は「コレクターズ・エディション」。最終的には、これ1セットだけで十分だったような気がする。実に長い道のりであった。




マイ・ジェネレイション~コレクターズ・ボックス

マイ・ジェネレイション~コレクターズ・ボックス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M)
  • 発売日: 2008/08/06
  • メディア: CD
マイ・ジェネレイション~コレクターズ・エディション(紙ジャケット仕様)

マイ・ジェネレイション~コレクターズ・エディション(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2012/06/27
  • メディア: CD


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