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『ロッキング・オン』2015年4月号 [本]

 私がLED ZEPPELINの作品(アルバム)の中で最も好きな作品は『フィジカル・グラフィティ』。壮大、優美、繊細.....このアルバムには私が知るすべての賛辞を捧げたいくらい。その『フィジカル・グラフィティ』のデラックス・エディションがリリースされ、主要雑誌でも特集が組まれてる。
 『フィジカル・グラフィティ』特集を読もうと思い買った『ロッキング・オン』4月号だったが、メイン特集の「今、聴くべき名曲100 一瞬で人々の心をつかんだキラー・チューン」の方を読みふけってしまった。
 このような「ベスト○○」的な特集、私はかなり好き。「自分は洋楽にかなり詳しい」と自負している人間にとって、自分の好きなアーティストや曲がどう選出されているかはもちろん、聴いたことがない曲も逆に聴いてみたくなる。すべての人が納得するランキングなど絶対に不可能な特集ゆえ、「え~、なんでこの曲なの?」というときの解説を読むのも楽しい(たとえばザ・スミス)。それに持ってる曲は聴きたくなるので、よさを再確認できるのもまた楽しい。さらに大鷹俊一氏や小野島大氏など、尊敬する諸氏の解説も、短文ゆえ逆に面白い。

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 久しぶりにクラッシュの『ロンドン・コーリング』をアルバム通しで聴いてみたが、なんか胸に迫ってもの悲しい気持ちになってしまった。クラッシュとジョー・ストラマーのその後を知っているせいもあるかもしれない。ロンドンの街の暗さと寒さ、そしてロンドンで日々を過ごす人たちのを閉塞感。だがしかし!ラスト・ナンバーの「トレイン・イン・ヴェイン」のちょっとした「前向き感」。タイトル・ナンバーに劣らない名曲だと思う。
 アルバム『ロンドン・コーリング』が最初に日本でリリースされたとき、3500円という「低価格」で発売するということが雑誌『ミュージック・ライフ』などで大きく宣伝されたことを覚えている。今では信じられないことだが、当時はピンク・フロイドの『ザ・ウォール』など2枚組は4000円というのがフツーの価格設定であった。確かビートルズの2枚組『ロックンロール・ミュージック』は4600円というとんでもない価格だったと思う。それでも「1枚モノが2800円(確か私が中学2年生のときに2500円から値上がりした)だから、まぁお得かな」くらいにしか思わなかったのだから、今思うと呆れた話だ。リリース当時の『ロンドン・コーリング』には「トレイン・イン・ヴェイン」のクレジットがなく、「シークレット・トラック」と言われたものだが、ジャケット印刷が発注された後に急遽収録が決まったというのが真相で、意図的に隠したわけではない。NME誌の付録ソノシートにいれる予定が反故になったから急遽ラストに収録することになったとミック・ジョーンズが語っていたと記憶している。
 久しぶりにクーラ・シェイカーと(実はかなり好きだった)ブラー、そしてオアシスを聴いた。
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