1972年4月21日のEMERSON, LAKE & PALMER [エマーソン、レイク&パーマー]
『THE IRIDESCENT CONCUBINE』
DISC 1
1.ホウダウン
2.タルカス
3.石をとれ
4.ラッキー・マン
5.ピアノ・インプロヴィゼーション~石をとれ(コンクルージョン)
DISC 2
1.奈落のボレロ
2.展覧会の絵
3.ナットロッカー
4.ロンド
この日はケンタッキー州ルイビル・タウン・ホールでの公演。『ABADDON'S BOLERO』(HIGHLAND HI131/132)という2枚組で出ていた音源ですが、『オリジナル・ブートレッグ・シリーズ・フロム・ザ・マンティコア・ヴォルツVol.1』の2セット目(ディスク3と4)と同内容です。音質はやはりオフィシャルの方がよくなっており、『ABADDON'S BOLERO』に比べると、聴きやすいオーディエンス録音にリマスタリングされています。HIGHLANDのタイトルにもなっている通り、「奈落のボレロ」のライヴ・テイクは珍しいでしょうね。終わりの部分のシンセがカッコいいです。他にこの曲をやったのは、翌73年、『恐怖の頭脳改革』リリース前のヨーロッパツアーや77年の北米ツアーのときくらいですかね。バックトラックではテープを使用した模様。
特筆すべきは「タルカス」。ここでのキース・エマーソンの演奏が凄まじい。当たるを幸い薙ぎ倒して突進するタルカスもかくやという演奏です。これまでのライヴでは、「石をとれ」の中間部に演奏されていたグレッグ・レイクのカントリー調演奏が、ここでは「ラッキー・マン」としてつながっていきます。「ラッキー・マン」ではキースのムーグもいい感じです。「ピアノ・インプロヴィゼーション~石をとれ」では、「孤独なタイガー」のフレーズが出てきます。「展覧会の絵」では、クライマックスの「キエフの大門」でのオルガンのフィードバックが長めです。「ロンド」では、お約束のドラム・ソロがあります。
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