A Time And A Place / EMERSON, LAKE & PALMER [猟盤日記]
先ごろ1夜限りの再結成ライヴを行ったELPのライヴCD4枚組。AmazonJPのマーケットプレイスで2500円(輸入盤)。シュリンクに貼ってあったシールも綺麗に切り取ってつけてありました。こういうのを見ると、「ああ、わかってるヒトが前の持ち主だったんだなぁ」とうれしくなります。
『マンティコア・ヴォルツ』と違って、アテリアルは未発表ばかりではないですが、このセットの位置づけは『ストレンジ・デイズ』2月号に書いてある通りだと思います。すなわち、ライヴが身上のロック・バンドとしてのELPを知らしめるということ。したがって1~3枚目は、時代ごとのベストテイク。音質もSBで、とてもいいです。
パッケージのイラストは、ホントかどうかわからないけど、ウィリアム・スタウトのクレジット。この点は『マンティコア・ヴォルツ』風、かな。
「THIS BOOT FOR YOU - A FAN'S VIEW」と題された4枚目は、タイトルが示すとおりオーディエンス録音のセレクション。71年のハリウッド・ボウルをはじめとする比較的音質良好のテイクや、72年のロングビーチでの「永遠の謎」、72年ケンタッキーの「奈落のボレロ」など、ライヴではあまり演奏されない曲が収録されています。個人的には「夢見るクリスマス」がうれしい。そして「ナットロッカー」の超絶演奏。編集も丁寧で、一つのステージのようなトータル感があります。
いわゆる四天王の中では、一番分が悪い?ELP。おそらく哲学的な面がもっとも少ないからでしょう。が、彼らの身上はロックの部分~ライヴにあるということを如実に示す好アイテムです。
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