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PROPAGANDA / THE SOUND [ザ・サウンド]

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 ザ・サウンド『プロパガンダ』
   1. No Salvation
   2. Deep Breath
   3. Cost Of Living
   4. Quarter Past Two
   5. Night Versus Day
   6. Physical World
   7. Statik
   8. Music Business
   9. Propaganda
  10. Words Fail Me
  11. One More Escape
  12. Missiles

 ザ・サウンドは80年にレコード・レビューしたイギリスのの4人組で、   メンバーは、 ADRIAN BORLAND(V,G)、COLVIN MAYERS(KEY,G)、GRAHAM BAILEY(B)、MICHAEL DUDLEY(D) (このうちリーダー格のADRIANと、COLVINは故人)。87年の解散までにライヴ゙盤を含めて7枚のアルバムをリリースしたが、中でも2nd『FROM THE LION'S MOUSE』(81年)と3rd 『ALL FALL DOWN』(82年)は高い完成度を誇る秀作アルバム。ADRIANのヴォーカルは80年代のいわゆるポスト・パンク系グループの中でも群を抜いて素晴らしく、一部では高い評価を得ていたものの、地味なルックスのためか日本ではエコバニほどの人気を得ることはできなかった。

 『PROPAGANDA』は、1st『JEOPARDY』(80年)より前、79年にレコーディングされていた作品で、 真の1stアルバムともといえる作品。1999年にイギリスのレーベル、RENASCENTからリリースされ、初めて日の目を見た。後に重要な役割を果たすキーボードがほとんど使われておらず、ギターとベースが全面に出ており、疾走感あふれるアグレッシヴな演奏とダークなメロディからは、ジョイ・ディヴィジョンからの影響が強く感じられる。とりわけエイドリアンの叙情的なヴォーカルはすでに輝いており、全体的に荒削りではあるものの、 後の成長を予感させる作品。


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