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THE TIME HAS COME / ANNE BRIGGS [伝説のSSW]

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 『森の妖精』アン・ブリッグス
    1. 夢の国から
    2. 野うさぎの丘
    3. ファイアー・アンド・ワイン
    4. ステップ・ライト・アップ
    5. ライド・ライド
    6. ザ・タイム・ハズ・カム
    7. クレアはうさぎをつかまえた
    8. もつれた男
    9. ウィッシング・ウェル
   10. 岸辺にて
   11. 波
   12. いつも
   13. 優雅な騎士

 71年にCBSからリリースされた2枚目。前作に比べると、彼女自身によるギターが伴奏として入っている分、格段に聴きやすくなっています。彼女の素朴ではかないヴォーカルは、ギターだけのシンプルな演奏とよくマッチしていますね。雰囲気的にはフォーク系シンガーソングライターという趣ですが、聴いていると一種独特の世界に導かれていくような気がしてきます(それだけオリジナリティが高いという意味です)。

 全13曲中9曲が彼女の作品(うち「ウィッシング・ウェル」はバート・ヤンシュとの共作)であり、彼女のソング・ライターとしての才能の開花がはっきりと分かります。特に「いつも」は不思議な「モダン・トラディショナル」とでも言いましょうか、懐かしさと新鮮さの両方を同時に感じさせる名曲です。唯一のトラッド「岸辺にて」の中で聴くことができる少しエコーがかかったヴォーカルと、シンプルなギターが作り出す空間は、意識が別世界に運ばれていくかのような気持ちにさせられます。英国トラッド/フォークのみならず、英国音楽史上に残る傑作です。
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