CLASSIC ANNE BRIGGS / ANNE BRIGGS [伝説のSSW]
『ザ・コンプリート・トピック・レコーディングス』アン・ブリッグス(ヴィヴッド VSCD1305)
1. The Recruited Collier (2:34)
2.The Doffing Mistress (1:22)
3. Lowlands (3:10)
4. My Bonny Boy (2:46)
5. Polly Vaughan (4:19)
6. Rosemary Lane (2:40)
7. Gathering Rushes (4:45)
8. The Whirly Whorl (1:10)
9. The Stonecutter Boy (1:46)
10. Martinmas Time (4:50)
11. Blackwater Side (3:48)
12. The Snow It Melts the Soonest (2:18)
13. Willie O'Winsbury (5:25)
14. Go Your Way (4:07)
15. Thorneymoor Woods (3:30)
16. The Cuckoo (3:05)
17. Reynardine (2:53)
18.Young Tambling (10:32)
19. Living by the Water (3:47)
20. Maa Bonny Lad (1:15)
シンコー・ミュージック刊『THE DIG』No.1(1995、ツェッペリン特集)の記事によれば、サンディ・デニーの「THE POND AND THE STREAM」、リチャード・トンプソンの「BEESWING」、さらにはレッド・ツェッペリンの「BRON-Y-AUR STOMP」等ででこのアン・ブリッグスのことが歌われているらしい。ペンタングルのバート・ヤンシュにトラッドの数々を教えたのは彼女であり、お返しにバートは彼女にギターを教えたという。『THE DIG』に掲載されている彼女のインタビューによれば、「あの曲は、A.L.ロイドから教えてもらった」ということで、このロイドなる人物はトラッド・ソングの発見と復元に功績があった人物とのこと。彼女の師匠とも言える人だったようで、日本盤のライナーにはロイドによる解説が採録されています。
このCDにはトラッドの名門レーベル、トピックに彼女が残した音源(63~71年)がほとんど収録されています。14・19の2曲が彼女のオリジナルで、他はトラッド。かの「ブラックウォーター・サイド」(Led Zeppelinの「ブラックマウンテン・サイド」の元ネタ)も収録されており、サンディ・デニー版やリンダ・トンプソン版と聴き比べても楽しいと思います。シンプルな英国トラッドは、彼女の素朴ではかなげな歌声がよく似合いますね.....と、手放しで称賛したいところですが、畏れ多くも敢えて正直な感想を書かせてもらえば、収録曲の多くが彼女の声だけなので日本人の私には、トータルで聴くとつらいものがあります。歌詞の内容がストレートに伝わってこないため、どの曲も同じに聞こえてしまいます。 CBSに移籍してからの次作に軍配を上げざるを得ないでしょう。
現在、彼女のTopic時代の音源は『A COLLECTION』というアイテムにまとめられていて、このCD収録の20曲に、『Edinburgh Folk Festival Vol. 1』(19634)、『同 vol.2』(1964)に収録されていた「She Moves Through the Fair」「Let No Man Steal Your Time」2曲を加えたコンプリート盤がリリースされています。
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