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INNOCENTS & ILLUSIONS / RENAISSANCE [オリジナル・ルネッサンス~イリュージョン]

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  【ディスク1】 RENAISSANCE
   1. キングズ・アンド・クイーンズ
   2. イノセンス
   3. アイランド
   4. さすらい人
   5. 銃弾
   6. アイランド(シングル・バージョン~ボーナス・トラック)
   7. ザ・シー(ボーナス・トラック)

  【ディスク2】 ILLUSION
   1. ラヴ・ゴーズ・オン
   2. ゴールデン・スレッド
   3. ラヴ・イズ・オール
   4. ミスター・パイン
   5. フェイス・オブ・イエスタディ
   6. パスト・オービッツ・オブ・ダスト
   7. 陽のあたる大地(ボーナス・トラック)
   8. 孤独な堕天使(ボーナス・トラック)
   9. プレイヤー・フォー・ライト(ボーナス・トラック)
   10. ウォーキング・アウェイ(ボーナス・トラック)


 「3大ギタリスト」を輩出したことで知られるヤードバーズが、あとから加入したジミー・ペイジのバンドになってしまった後、ヤードバーズのヴォーカリストであったキース・レルフはヤードバーズ時代の僚友ジム・マッカーティー(ドラムス)とともに、トゥゲザーというフォーク・デュオを結成します(シングル盤1枚のみ)。この後、キースとジムの2人が新たにルイス・セナモ(ベース)、ジョン・ホウクン(キーボード)、キースの妹のジェーン・レルフ(ヴォーカル)の3人を加えて結成したのが、ルネッサンスです。

 この2枚組CDは、第1期ルネッサンスが残した2枚のアルバムに、計6曲のボーナストラックを加えたアンソロジー。まずディスク1は、プロデューサーに元ヤードバーズのポール=サミュエル・スミスを迎えて制作された1stアルバム(70年)から。ボーナストラックの2曲は、シングル・カットされた「アイランド」のシングル・ヴァージョンとそのB面曲です。1stアルバムは、ジョン・ホウクンのピアノを全面に出した音作りで、クラシカルな要素を感じさせますが、まだまだ試行錯誤といったところ。シングル・カットされた「アイランド」のような、ジェーンのヴォーカルを大々的にフィーチュアーすれば、また違ってたと思いますが。

 一方ディスク2は71年にリリースされた2ndアルバム『イリュージョン』で、4曲のボーナストラックが追加されています。『イリュージョン』のレコーディングはかなり混乱したようで、参加メンバーの多様さがそのことを物語っています。なかでも「ミスター・パイン」は、ジョン・ホウクンが集めたメンバーによってレコーディングされた曲であり、ほとんど別のバンドといってもいいくらい。ただこの「ミスター・パイン」をつくったのは、のち新生ルネッサンスの中心となるマイケル・ダンフォードで、彼はギターでこの曲に参加しています。このアルバムでは、ピアノ中心としたクラシカルな雰囲気が強くなり、のちのルネッサンス・サウンドのコンセプトができあがったと言っていいでしょう。中でも「フェイス・オブ・イエスタディ」の美しいメロディーと構成は秀逸。ボーナス・トラックのうち、「陽のあたる大地」は、キース・レルフとジム・マッカーティが、ヤードバーズ解散直前の68年6月にレコーディングしていた曲。「孤独な堕天使」ともども、ヤードバーズの『リトル・ゲームス』収録の「トゥゲザー・ナウ」とあわせて聴くと、フォークにもベースを持ったルネッサンスのルーツを垣間見ることができ、興味深いものがあります。
 
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