LABOUR OF LOVE / MASS [4AD]
LABOUR OF LOVE / MASS (CAD107CD)
01. Mass
02. Why
03. Ill
04. Why
05. Isn't Life Nice
06. Elephant Talk
07. F.A.H.T.C.F.
08. Cross Purposes
09. Innocence
[Bonus Track]
10. You and I
11. Cabbage
レマ・レマが1枚のEPを残して解散した後、マルコとマックスの2人を除く3人がダニー・ブリオテットを新たに迎えて結成したのがマス。1980年に4ADからシングル「You and I / Cabbage」、翌81年にアルバム『LABOUR OF LOVE』をリリースして解散した。
マス(MASS)というバンド名は、カトリック教会の典礼「ミサ」のことだが、そのネーミング通り「黒ミサ」をイメージさせる暗黒サウンド。闇の底から呼びかけてくるようなヴォーカル、ノイジーなギター、重いリズム....ポスト・パンクのいわゆる「ゴス」のお手本のようなサウンド。オープニング・ナンバーの「MASS」は、このバンドの特徴がもっともよく伝わってくる曲。オープニングのオルガンにプリミティヴで祈るかのようなヴォーカルか被さり、徐々に音に厚みが増していく。緩急つけた構成は素晴らしい。
オリジナルのジャケットはいかにもゴスバンドらしいものだったが、2005年にCD化されたときは、イラストのジャケットに変更されてしまった。オリジナルの方がよかったような気がする。
You And I
Mass
Innocence
Why / Ill
マスの解散後、マイケル・アレンとマーク・コックスは、元イン・カメラのアンドリュー・グレイを迎えてウルフギャング・プレスを、ゲイリー・アスクィスとダニー・ブリオテットはレネゲイド・サウンドウェイヴをそれぞれ結成する。シングル曲の「You and I」は、大鷹俊一氏監修の4ADオムニバス『暗闇の舞踏会』にも収録されているが、前身のレマ・レマと後身のウルフギャング・プレス両方の雰囲気を持った曲。虚無的で厭世的な雰囲気は、このバンドのカラーをよく示している。
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