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FIVE LEAVES LEFT / NICK DRAKE [ニック・ドレイク]

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『ファイヴ・リ-ヴズ・レフト』
 01. タイム・ハズ・トールド・ミー
 02. リヴァー・マン
 03. スリー・アワーズ
 04. ウェイ・トゥ・ブルー
 05. デイ・イズ・ダーン
 06. チェロ・ソング
 07. ソウツ・オブ・メリー・ジェーン
 08. マン・イン・ア・シェッド
 09. フルーツ・トゥリー
 10. サタデイ・サン


 僕がニック・ドレイクのことを知ったのは割と最近の話しで、フェアポート絡みの話題からだった。「フェアポートのプロデューサーだったジョー・ボイドが惚れ込んだ天才的なSSWで、残念ながら夭折してしまったアーティスト」がいるらしい、という話。それがニック・ドレイクのことだったが、ドリーム・アカデミーのヒット曲「ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン」が彼を偲んでつくられた曲だと話とつながったのも、これまたずいぶんと後のことで、たぶんドリーム・アカデミーが解散した後のことだったと思う。試しに中古盤で買ったニック・ドレイクの1stアルバムを聴いて、僕は一発で彼のファンになった。

 26歳で亡くなったニック・ドレイク(1948-74)が生前残したオリジナル・アルバムは3枚。『ファイヴ・リーヴズ・レフト』は彼が20歳~21歳のころにレコーディングされた1stアルバムで、69年にリリースされた。1曲目にフェアポートのリチャード・トンプソンがエレクトリック・ギターでクレジットされている。また、ペンタングルのダニー・トンプソン(ベース)も4曲でクレジットされている。プロデューサーのジョー・ボイド自身も当時はまだ20代(1942年生まれ)ではあるが、20歳の若者のデビュー・アルバムとしては、今思うと破格の扱いと言っていい。

 基本ギターの弾き語りで、独白めいたヴォーカルや流麗なストリングスは内省的でストイックな印象を受ける。「スリー・アワーズ」で冷徹なギターを弾きながらつぶやくように歌う彼の声からは、孤独感や諦観、喪失感などが伝わってくるようだ。一方でオープニングのリチャード・トンプソンのアメリカンなギターや、ギターとチェロ、コンガの組み合わせがなかなかユニークな「チェロ・ソング」、軽快なピアノが印象的な「マン・イン・ア・シェッド」など、希望に向かって思索を重ねているような雰囲気も感じられる。シンプルだけど、物足らなくもないという絶妙なバランスも魅力的。



ファイヴ・リーヴス・レフト

ファイヴ・リーヴス・レフト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2010/11/24
  • メディア: CD



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