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THE FOURTH DRAWER DOWN / THE ASSOCIATES [アソシエイツ]

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 01. White Car in Germany
 02. A Girl Named Property
 03. Kitchen Person
 04. Q Quarters
 05. Tell Me Easter's on Friday(イースターの金曜日)
 06. The Associate
 07. Message Oblique Speech(歪んだメッセージ)
 08. An Even Whiter Car
 09. Fearless (It Takes a Full Moon)
 10. Point Si
 11. Straw Towels
 12. Kissed
 13. Blue Soap

 
 キュアーのレーベルFictionから『The Affectionate Punch』(80年)をリリースした後、ベガーズ・バンケット傘下のSituation2へ移籍して81年にリリースした2枚目。6枚のシングルを集めたコンピレーションで、日本で最初に紹介されたアソシエイツの作品(邦題は『碧い幻』)でもあった。もっとも、雑誌『ミュージック・ライフ』での評価は5点満点の2点(理由は「暗すぎる」)と芳しいものではなかった。オリジナルのアナログに収録されていたのは01~08で、09~13は2000年にV2からリイシューされた時に収録されたボーナス・トラックである。
 Fictionを離れた後の最初のシングルは、メジャーのRSOから39 Lyon Streetの名義で81年5月に発表された「Kites」で、02はそのB面曲。B面はアソシエイツ名義である(「Kites」はアソシエイツの2枚組ベスト盤『SINGLES』に収録されている)。その他のカップリングは01/06(81年12月)、03/08(81年8月)、04/12(81年6月)、05/11(81年7月)、07/13(81年10月)。81年の5月から12月の8ヶ月間に6枚のシングルというハイペースでのリリースで、しかもすべてがハイクオリティという驚異的な時期である。アルバム全体を包むダークで冷んやりとした感覚は、シングルの寄せ集めながらも統一感が感じられ、このアルバムを聴いていた高校時代の夏の夜、窓から流れ込んでくる風を思い出す。ビリー・マッケンジーのハイ・トーン・ヴォーカルに、アラン・ランキンのシンセが絡むアソイエイツ独特の世界はこの時期に確立されたと言っていい。「音の万華鏡」とも称された彼らの世界は、さらにポップさも加えた最高傑作『SULK』へと向かう。『SULK』の評価の高さゆえに見過ごされがちだが、アソシエイツ、特にアラン・ランキン在籍時の彼らの本質は、ニュー・オーダーやザ・スミス同様にシングル重視のバンドだ。その意味でこのアルバムは、彼らの魅力をよく伝えるコンピレーションだと言える。
 
 2016年には2枚組となってリイシューされた。Disc1はオリジナルの8曲で、Disc2には以下の8曲が収録されている。

 01. Straw Towels
 02. Kissed
 03. Fearless (It Takes A Full Moon)
 04. Point Si
 05. Blue Soap
 06. The Tree That Never Sang
 07. Straw Towels (Demo)
 08. Q Quarters (Demo)









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ローリングウエスト

久しぶりの更新ですね。この頃の英国ロックは殆ど不勉強なので紹介記事ありがたきことです。
英国ハードロックディープ・パープル 「ブラックナイト」を公開しております。

by ローリングウエスト (2018-06-14 06:18) 

zep

おお、ディープ・パープルですか!
「王様」の日本語カヴァー「ハイウェイスター」を思い出します。
by zep (2018-06-17 21:36) 

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