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イン・アブセンティア / ポーキュパイン・ツリー [ポーキュパイン・ツリー]

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IN ABSENTIA / PORCUPINE TREE
 01. Blackest Eyes
 02. Trains
 03. Lips of Ashes
 04. The Sound of Muzak
 05. Gravity Eyelids
 06. Wedding Nails" (instrumental)
 07. Prodigal
 08..3
 09. The Creator Has a Mastertape
 10. Heartattack in a Layby
 11. Strip the Soul
 12. Collapse the Light Into Earth


 英国ロックの伝統を受け継ぎ、さらに発展させてきたポーキュパイン・ツリー。よく引き合いに出されるピンク・フロイドやキング・クリムゾンはもちろん、レッド・ツェッペリンのようなギター・リフ、イエスのようなコーラス、英国トラッド/フォークといった要素に、さらに現代的なフレーヴァーをも加えて耳あたりをよくしたサウンドは中毒性が高い。中でも2002年にリリースされた『イン・アブセンティア』(2002)は、「ハードなギターと叙情的なメロディ」の組み合わせがリスナーを飽きさせない名盤である。


 しばしば陰鬱と表現される彼らだが、このアルバムからはむしろ爽やかな印象を受ける。変拍子を多用したりドラマティックな展開を見せるあたりは確かにプログレ的だが、耳に残る美しいメロディーからは、プログレによくみられる思わせぶりな哲学的難解さはほとんど感じられない。中でも1曲目「Blackest Eyes」の緩急つけた構成は見事で、「プログレ・メタル」ともいわれる彼らの魅力をよく伝える曲。メンバーのソロよりも歌モノが多い点も、聴きやすい理由の一つかもしれない。冷たい透明感と英国的な仄暗さを兼ね備え、不思議な雰囲気を醸し出す傑作。2020年にはデモ曲や未発表曲などを含む3CDプラスBlu-rayのセットが発売された。




2003年にリリースされた欧州盤には、3曲入りのCDが付属している。流れるようなコーラスが印象的な1は、80年代のネオアコ/ギターポップの雰囲気も感じる佳曲。   1. Drown with Me   2. Chloroform   3. Strip the Soul(Video Edit)


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