Group 87 / グループ87 [スーパー・プロジェクト]
今ではすっかり「映画音楽の人」になってしまったマーク・アイシャムだが、デヴィッド・トーンやデヴィッド・シルヴィアン作品の参加に見られるように、かつてはロック系のフィールドでも活躍していた。その中で彼自身がリーダーとしてバンド形態で活動した唯一のバンドがグループ87で、メンバーはマーク・アイシャムのほか、パトリック・オハーン(フランク・ザッパ・バンド~ミッシング・パーソンズのマルチ・ミュージシャン)、ピーター・マウヌ(テクスチャー・ギターともよばれるエフェクトを駆使したギター・サウンドの名手)の3名。デビュー・アルバム『グループ87』(1980)と、『A Career In Dada Processing』(1984)の2枚のアルバムを残した。ファースト・アルバム『グループ87』はロック系フュージョンの隠れた名盤であり、2017年に日本でCD化され、海外でも結構話題となった。都会的で耳あたりの良いサウンドは、夜のBGMに最適である。「マグニフィセント・クロックワークス」は、FM雑誌の冠番組「レコパル 音の仲間たち」に使用されていた。
レコパル音の仲間たち(松田聖子『シルエット』特集)
Group 87 - Magnificent Clockworks
Group 87 Moving Sidewalks
このアルバムにはともにザッパ・パンドの僚友であるテリー・ボジオとピータ・ウルフ(Jガイルズ・バンドのヴォーカリストとは同名異人)が全面的に参加している。こちらのピーター・ウルフは、スターシップの全米No.1「シスコはロック・シティ」のコンポーザー/プロデューサーで、80年代にはワン・チャンやゴー・ウェスト、ハート、ニック・カーショウなどに曲を提供したり、キーボードで参加するなどしていた人。奥さんと一緒にウルフ&ウルフ名義でも活躍していた。
テリー・ボジオがグループ87に触れているインタビュー
https://spice.eplus.jp/articles/272572
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