Procol Harum 青い影 プロコル・ハルム [プログレ系]
一面に「ロシア ウクライナ侵攻」という文字が躍る昨日の新聞、国際面の片隅にゲイリー・ブルッカーの訃報が載っていた。誰もが知るミュージシャンというわけでもない彼の訃報が掲載されていたのは、ひとえに「青い影」のなせるわざだろう。
クラシックとロックを融合させた「青い影」は英国ロック史上に残る名曲であり、日本ではデビュー・アルバム(1968年)のタイトルにもなった。日本では車のCMにも使われたこともある。「青い影」というと、デビュー・アルバムのジャケットをイメージできる人も多いと思うが、オリジナルUK盤には「青い影」は収録されていない。イギリス以外の国でリリースされた盤にはファースト・シングル「青い影」やセカンド・シングル「ホンバーグ」などが収録されており、リリース国によって収録曲や曲順にも若干の違いがある。CD化されてからは、「青い影」「ホンバーグ」とも収録されるようになった。
NISSAN シルビアのCM
Procol Harum - Homburg (1968)
プロコル・ハルムというと、ピアノ&オルガンという編成やオーケストラとの共演など、クラシックの要素が強いプログレ・バンドというイメージがある。しかしファースト・アルバム全体で聴くと意外にR&B色も強い。プロコル・ハルムの母体となったバンド、パラマウントはR&Bだったそうで、アルバムのレコーディングから新たに加わったロビン・トロワー(ギター)とB.J.ウィルソン(ドラム)の2人(2名ともシングル「青い影」のリリース後にメンバーとなったため、「青い影」には参加していない)はパラマウントのメンバーであり、もともとはR&B指向だったのだろう。
日本盤のライナーのライターは、大貫憲章さん。大貫さんが高校生だった頃、当時中学生だった松任谷由実さんの豪邸で、彼女がピアノで弾くプロコル・ハルムの「マグダレーン」を聴いたというエピソードが出てくる。プロコル・ハルムのファンだったユーミンは、バンドを日本に招いて共演ツアーを行ったこともある。
ユーミン、憧れのプロコル・ハルムと共演 https://okmusic.jp/news/19556
プロコル・ハルム(青い影)+11(K2HD/紙ジャケット仕様)
- アーティスト: プロコル・ハルム
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: CD
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