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Dreams Fly Away: A History Of Linda Thompson [リチャード・トンプソン]

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 『ドリームス・フライ・アウェイ』(VACK 5155)
  1. Lonely Hearts
  2. Walking on a Wire
  3. I Live Not Where I Love
  4. Sometimes It Happens
  5. For Shame of Doing Wrong
  6. Talking Like A Man [Remixed B Side]
  7. Sisters
  8. Shay Fan Yan Ley
  9. One Clear Moment [Remix]
 10. First Light [Demo]
 11. Pavanne [Live]
 12. Many Dreams Must Fly Away[Demo]
 13. I Want to See the Bright Lights Tonight
 14. Great Valerio [Live]
 15. Insult To Injury [Demo]
 16. Poor Boy Is Taken Away
 17. Blackwaterside
 18. Telling Me Lies
 19. I'm a Dreamer
 20. Dimming of the Day

 リチャード・トンプソンの元夫人、リンダの編集盤(96年)。2、4、11、12、14、15,17,19,20がリリース時点での未発表曲。大半の曲にリチャードが参加してますが、彼女がリチャードの歌を歌うだけの存在ではなく、サンディ・デニーにも匹敵する才能を持っていることが分かります。とはいえ、大半の曲にリチャードが参加していて、彼もしくは彼との共作も多数収録されているので、一応リチャード・トンプソンの棚に入れておきます。
 アン・ブリッグスをはじめ、サンディ・デニーも取り上げたトラッド「ブラックウォーターサイド」やサンディ・デニーのカヴァー「アイム・ア・ドリーマー」、シンセだけをバックに歌い上げるトラッド「シェイ・ファン・ヤン・レイ」など珠玉の名唱が並んでいます。3曲目「アイ・リヴ・ノット・ホェア・アイ・ラヴ」もトラッドで、元フェアポートのサイモン・ニコルがリンダの自宅で携帯用録音機を使って吹き込んだとのことですが、これも素晴らしい作品。この曲はサイモンのソロ『Before Your Time』(87年)に収録された曲です。そういえば、サイモンはリチャード&リンダのプロデュースをしたことがありました。地味ですが誠実なサイモンらしい仕事です。拍手。この曲には、サイモンとともにデイヴ・ペグの元フェアポート組が参加しています。
 また彼女のコンポーザーとしての才能も見逃せません。「テリング・ミー・ライズ」はリンダ・ロンシュタットがドリー・パートン、エミルー・ハリスとともに3人でカヴァーし、全米カントリー・チャートの上位にランクされた曲。です。
 リンダはしばらく音楽活動から遠ざかっていましたが、2002年にリチャードと息子のテディ・トンプソンを迎えて『Fashionably Late』でカムバックを果たしました。この編集盤のクレジットは、リンダ・ケニスとなってますが、『Fashionably Late』はリンダ・トンプソン名義になってます。
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