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CLOUDCUCKOOLAND / THE LIGHTNING SEEDS [ライトニング・シーズ]

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『クラウドクックーランド』ライトニング・シーズ
 1.オール・アイ・ウォント
 2.バウンド・イン・ア・ナッツシェル
 3.ピュア
 4.スウィート・ドリームス
 5.ニアリー・マン
 6.ジョイ
 7.ラヴ・エクスプロージョン
 8.ドント・レット・ゴー
 9.コントロール・ザ・フレイム
 10.プライス
 11.ゴッド・ヘルプ・ゼム (1stシングル「ピュア」のカップリング曲)
 12.フールズ (同上)
 13.パスエイジョン (3rdシングル「オール・アイ・ウォント」のカップリング曲)
 14..フレンジー (2ndシングル「ジョイ」のカップリング曲)

 ビートルズ以降のリヴァプール・ポップの牽引者の一人であるイアン・ブロウディー(Ian Broudie)のワン・マン・ユニット、ライトニング・シーズのデビュー・アルバム(1990年)。一部では高い評価を得ているものの、日本では極めて知名度が低い人物(バンド)です。しかし、リヴァプールの伝説のバンド、ビッグ・イン・ジャパンやオリジナル・ミラーズ、ワイルド・スワンズ、ケアーといったギター・ポップの古典とも言えるバンドを渡り歩いて来た人物で、英国ロックに確固たる足跡を残している人物です。
 ライトニング・シーズとしてデビューするまで、イアン・ブロウディーはミュージシャンというよりもプロデューサーとしてよく知られた人物でした。。 Echo&THe Bunnymenのの1st(の一部)や3rd、ペイル・ファウンテンズのセカンド、さらにはアイシクル・ワークスやシャック、プリミティヴズといったところが、80年代に彼が手がけたバンド。
 このデビュー作は、そうした彼のポップ職人的閃きとセンス、そしてアイディアが結実した作品と言えるでしょう。オープニングの「オール・アイ・ウォント」から「バウンド・イン・ア・ナッツシェル」、そして「ピュア」までの流れが実に秀逸。叙情的なメロディーと優しげなヴォーカル、そして打ち込みによるエレクトロニクスと強めのアコ-スティック感覚の絶妙なブレンド具合が素晴らしい。独特の浮遊感覚と時折感じられる湿り気は、ひねくれたXTCとは違った正統派の英国ポップ・センスの最高峰と言ってもいいと思います。ロックンロール的感覚に欠けるため、「ヴォーカルの線が細い」「曲調が女々しい」「雰囲気が閉鎖的だ」等の辛口の批評も多いのも事実ですが、それはそれでどこかしらノスタルジックな魅力を放っており、彼の作品の魅力だと思います。夏が終わりに近づくと聴きたくなるのはそのせいかな。
 ちなみに1と9はロータス・イーターズのピーター・コイル、11はワイルド・スワンズ~ケアー時代からの盟友ポール・シンプソン、13はエコー&ザ・バニーメンのイアン・マッカロクとの共作。オリジナル・アナログ盤に収録されていたのは1~10で、11は英盤CDとカセットにのみ収録されていたナンバー。12~14の3曲は日本盤のみのボーナス・トラック。
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