DALEK I LOVE YOU [リヴァプールのアーティスト]
DALEK I LOVE YOU (Korova KODE1016)
01. Holiday In Disneyland
02. Horrorscope
03. Health And Happiness
04. The Mouse That Roared
05. Dad On Fire
06. Ambition
07. Lust
08. 12 Hours Of Blues
09. Sons Of Sahara
10. Africa Express
11. Would You Still Love Me (from 12" B side of `Ambition' )
12. These Walls We Build (from the B side of `Horrorscope' )
13. Horroscope (Instrumental version)
(from the 12" B side of `Horrorscope' )
14. Masks & Licences (from the B side of `Holiday In Disneyland' )
15. The Angel And The Clown (from the 12" B side of `Horrorscope' )
16. Heaven Was Bought For Me
(from the 12" B side of `Holiday In Disneyland' )
17. 12 Hours Of Blues (Dub)
ダーレック・アイ・ラヴ・ユー(Dalek I Love You)はリヴァプール出身のテクノ~エレ・ポップ・バンド。1979年にはダーレック・アイ(Dalek I)というバンド名でヴァーティゴからの1stシングル「Freedom Fighters」を、翌年にはフォノグラム傘下のバックドアからアルバム『Compass Kum'pas』をリリースした。初期にはデヴィッド・バルフェとアンディ・マッカーシーも在籍していたが、2人ともアルバムのリリース前に脱退している。脱退したバルフェは78年にZooレコードをビル・ドラモンドとともに立ち上げ、伝説のバンドであるビッグ・イン・ジャパンに加入、さらにカメレオンズの名義でエコー&ザ・バニーメンの1stアルバム『クロコダイルズ』(80年)をプロデユースした。一方、アンディ・マッカーシーは同じく78年に O.M.D.(オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク)を結成している。
80年にリリースされた 『Compass Kum'pas』は、中心メンバーのアラン・ジルとデヴィッド・ヒューズの2人の名義だが、後にプロデュ-サーとして大活躍するヒュー・ジョーンズが1曲だけ参加している。このアルバムをリリースした後、アラン・ジルはデヴィッド・バルフェの紹介でティアドロップ・エクスプローズに加入し(デヴィッド・バルフェはビル・ドラモンドとともにティアドロップ・エクスプローズのプロデュースを手がけていた)、一方デヴィッド・ヒューズはOMDに参加したため、Dalek Iは空中分解してしまった。アラン・ジルはティアドロップ・エクスプローズで「Reward」(全英チャートで6位とヒットした)をジュリアン・コープと共作したもののすぐに脱退した(後任はトロイ・テイトで、彼は後にザ・スミスの1stアルバムをプロデユースしたがお蔵入りになってしまった)。この『Compass Kum'pas』は結構なレア盤で、89年にフォンタナからCD化されたがその後はリイシューされていない。2011年にアナログ盤が別ジャケットで再発されている。
以上のバイグラフィーは、英文のライナーとDiscogを参考にまとめたものであるが(英語版Wikipediaの記事は、このCDのライナーをもとに書かれたと思われる)、これからわかるように、中心メンバーのアラン・ジルは、リヴァプールの音楽シーンで重要な役割を果たした人物であった。
ティアドロップ・エクスプローズを脱退したアラン・ジルはダーレック・アイの復活をはかり、ダーレック・アイ・ラヴ・ユーというバンド名で83年にエコバニのコロヴァからこのアルバムをリリースした(83年)。クレジットされている3人のメンバーは、アラン・ジル以外詳細不明。
前身バンドであるレディオ・ブランク(Radio Blank)はパンク・バンドであったが、1977年にダーレック・アイと改名したとき、バンドのコンセプトはクラフトワークだったという。エレ・ポップとなったこの2枚目、一番近い音は、トニー・マンスフィールドのニュー・ミュージック(NEW MUSIK)。ちょっとヒネってて遊び心も感じられ、時にはXTC的な部分も感じられる。アフロ・ファンク的なリズムに女性コーラスが絡むとか、面白い音作りだ。イアン・ブロウディにプロデュースを任せるなどもう少し洗練して、メロディーの良さを前面に出せばよかった。
この頃は米国ヒットチャートばかり追いかけておりニューウェーブ系はRWの死角アーティストばかりです。気になっていたものの殆ど聴いてこなかったなあ・・。いつかデビューしてみようと思いつつなんか踏み切れていない自分自身がいます。勉強させて頂きます。
by ローリングウエスト (2018-05-13 09:19)
インターネットなどなかったころ、日本で英国モノが聴ける番組というと、ラジオ日本の「全英トップ20」くらいしかなかったですからねー。土曜の深夜、眠い目をこすりながら聴いたものです。
by zep (2018-05-16 20:48)