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Isolar – 1976 Tour の音源 [デヴィッド・ボウイ]

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 私が一番音楽を聴いていた時期は、高校生~大学生だった1980年代だ。その頃の7インチシングルを整理するため「洋楽パラダイス」というサイト[https://e9913110.blog.fc2.com/]をやっているのだが、先日ダリル・ホールとジョン・オーツの「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」[https://e9913110.blog.fc2.com/blog-entry-482.html]について書いた折にふと思い出したのが、デヴィット・ボウイは『ソウル・トレイン』に最初に出演した白人アーティストだったということ。マイケル・ジャクソンは「ビリー・ジーン」のベース・ラインを「アイ・キャント・ゴー・フォー・ザット」から頂戴したそうだが[https://en.wikipedia.org/wiki/I_Can%27t_Go_for_That_(No_Can_Do)#Influence_on_%22Billie_Jean%22]、ボウイは「フェイム」のギター・リフをフレアーズの「フット・ストンピン」がら流用した[https://en.wikipedia.org/wiki/Fame_(David_Bowie_song)#Composition_and_recording]。ダリル・ホール&ジョン・オーツを功労者とすれば、ボウイは先駆者だ。LINEのプロフィールで流れるBGM、私はボウイの「ゴールデン・イヤーズ」に設定している。

 『ステイション・トゥ・ステイション』がリリースされたのは1976年1月。直後の2月2日のヴァンクーヴァーを皮切りにツアーを敢行し、5月18日のパリまで65公演が行われた。Isolar Tourと名付けられたこのツアーからは、1stレグの終盤、3月23日のニューヨーク公演が『ライブ・ナッソー・コロシアム''76』として公式リリースされている。もともとは「キンビスケット・フラワー・アワー」で同年4月に放送された音源で、うち「ワード・オン・ア・ウィング」と「ステイ」の2曲は1991年にライコからリイシューされた『ステイション・トゥ・ステイション』にボーナス・トラックとして収録されていた。その後2枚組CDとして『スティション・トゥ・ステイション』のデラックス・エディションに収録され、さらに2016年にボックス『Who Can I Be Now?』に収録されたことを機に、翌2017年に単体でリリースされるに至った。単体リリースされたことからも分かるように、ボウイ自身のコンディションの良さと充実したバックの演奏、ヒット曲連発というセットリストの良さとも相まって、充実した作品となっている。ツアーに同行したキーボード奏者が、イエスのファーストからサードまでと再結成『90125』に参加していたトニー・ケイというのも特筆事項。
 しかし、「パニック・イン・デトロイト」の後半におけるデニス・デイヴィスのドラム・ソロがカットされて、もともと13分あった長さが半分になっている。かつてはiTunes Storeなどのデジタル・ダウンロードで聴くことができたが、現在ではダウンロード版もCD版と同じ仕様になっている。Youtubeでも聴くことができるが、アイテムとしては『DAVID BOWIE NASSAU 1976』(Wardour-298)がとてもよい。「ファイヴ・イヤーズ」が未収なのは残念だが、公式リリース用に手を加える前の会場の空気感が伝わってくる。
メーカーインフォ https://www.giginjapan.com/david-bowie-76nassau/

David Bowie - Panic In Detroit (Unedited Alternate Mix - Live Nassau Coliseum '76)

  このツアーの1stレグにおけるロサンゼルス公演終了後にボウイはそれまで住んでいたを同地を引き払い、ヨーロッパに拠点を移すことになる。そしてベルリンで制作されたのが、『ロウ』である。




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