LIFE IN TOKYO / JAPAN [ジャパン]
1979年3月の初来日公演終了後、JAPAN一行はイギリスに戻らずにそのままアメリカに渡っている。日本滞在中の経験を歌った新曲「ライフ・イン・トウキョウ」のレコーディングのためだが、この曲のプロデュースと共作はジョルジオ・モロダー。今でこそ超大物プロデューサーのモロダーだが、79年の時点だと思いつくのはドナ・サマーの「アイ・フィール・ラヴ」(ジミー・ソマーヴィルがマーク・アーモンドとのデュエットでカヴァーした)くらい。「Wish you were black」と歌い、後にスモーキー・ロビンソンやマーヴィン・ゲイの曲をカヴァーするほどブラック・ミュージック・フリークの彼ら、「エレポップ・ブラック・ミュージック」を演りたかったのだろうが、後のモロダーの活躍を思うと、先見の明ありといったところか。シンセにはオリエンタル指向も感じられ、バンドの転機ともなったシングルと言ってよい。
この曲は次のアルバム『クワイエット・ライフ』には未収であったが、翌80年にメジャーのヴァージンからリリースされた4枚目『孤独な影』が好評だったことなどから、ハンザは2度にわたって再発した。再発のたびにリミックスされ、当時流行だった12インチヴァージョンもつくられたことからヴァージョン違いが多く、マニア泣かせの曲でもある。以前あった「Assembrage」という海外のJAPANファンサイトでは、”「ライフ・イン・トウキョウ」には11のヴァージョンがある”と紹介されていた。
日本盤2枚組CD『シングルズ』には8種の「ライフ・イン・トウキョウ」が収録されており、同曲のヴァージョン違いを確認する基本アイテムである。これに収録されているヴァージョンは以下の通り。
①ショート・ヴァージョン 3:31
②パート2 3:17
③ニュー・エデイット 3:31
④スペシャル・リミックス 4:03
⑤テーマ 3:55
⑥12" エクステンディッド・リミックス 7:08
⑦エクステンディッド・リミックス 7:05
⑧12" テーマ 3:55
①が1979年にリリースされたオリジナルの7インチで、ビクター音楽産業から発売された7インチ(VIP-2745)はこのヴァージョン。②はそのB面。③はDISC1の11曲目だが、ライナー等には「ニュー・エデイット」という表記はなく、正直①「ショート・ヴァージョン」との違いは分からない。iTunesに読ませると「NEW EDIT」というクレジットが出てくるが、おそらくは80年にリリースされた再発盤に使われたヴァージョンだと思う。④は81年の再発盤。新しくベースとシンセがミックスされており、①③との違いはっきりとわかる。ということで、基本となるヴァージョンは①と④としてよいと思う。
ショート・ヴァージョン
では12インチ・シングル・ヴァージョンはどうだろう。日本語版Wikipediaの「ライフ・イン・トウキョウ」のページには、79年の「Long version」(AHAD 540)・81年の「Extended Version」(HANSA 12-4)・82年の「Extended Remix」(HANSA 12-17)の3つのヴァージョンが紹介されている。『シングルズ』にはこのうち「Long version」と「Extended Remix」の2つが収録されており、Wikipediaの「Long version」が『シングルズ』の「12" エクステンディッド・リミックス」に相当する。『シングルズ』では、①のロング・ヴァージョンが⑥で、④のロング・ヴァージョンが⑦に相当する。
12" エクステンディッド・リミックス
『シングルズ』収録以外のヴァージョン(つまり「シングル・リリースではない」ヴァージョン)としては、日本盤『アセンブラージュ』に収録された6分19秒の「アセンブラージュ・ヴァージョン」があり、このヴァージョンが収録されているのは以下のアイテム。
・日本盤アナログ『アセンブラージュ』
・イギリスカセットテープ版『アセンブラージュ』
・イギリス盤CD『In Vogue』
・イギリス盤CD『THE COLLECTION』
ただし『In Vogue』収録のヴァージョンは、マスタリングのエラーでモノラルになっている。この『In Vogue』、「ヨーロピアン・サン」は本来右チャンネルから聞こえるべきシンセのフレーズがまったく聞こえなくて、もっとひどい。数多いJAPANのコンピは、『THE COLLECTION』がいちばんよいと思う。なお『SOUVENIR FROM JAPAN』というアリオラ・ハンザ時代のコンピレーションには、4分02秒の「ライフ・イン・トウキョウ」が収録されているが、これは「アセンブラージュ・ヴァージョン」のエデイットだと思われる。
Life in Tokyo - Japan ("Assemblage" cassette only Special Remix)
この曲は次のアルバム『クワイエット・ライフ』には未収であったが、翌80年にメジャーのヴァージンからリリースされた4枚目『孤独な影』が好評だったことなどから、ハンザは2度にわたって再発した。再発のたびにリミックスされ、当時流行だった12インチヴァージョンもつくられたことからヴァージョン違いが多く、マニア泣かせの曲でもある。以前あった「Assembrage」という海外のJAPANファンサイトでは、”「ライフ・イン・トウキョウ」には11のヴァージョンがある”と紹介されていた。
日本盤2枚組CD『シングルズ』には8種の「ライフ・イン・トウキョウ」が収録されており、同曲のヴァージョン違いを確認する基本アイテムである。これに収録されているヴァージョンは以下の通り。
①ショート・ヴァージョン 3:31
②パート2 3:17
③ニュー・エデイット 3:31
④スペシャル・リミックス 4:03
⑤テーマ 3:55
⑥12" エクステンディッド・リミックス 7:08
⑦エクステンディッド・リミックス 7:05
⑧12" テーマ 3:55
①が1979年にリリースされたオリジナルの7インチで、ビクター音楽産業から発売された7インチ(VIP-2745)はこのヴァージョン。②はそのB面。③はDISC1の11曲目だが、ライナー等には「ニュー・エデイット」という表記はなく、正直①「ショート・ヴァージョン」との違いは分からない。iTunesに読ませると「NEW EDIT」というクレジットが出てくるが、おそらくは80年にリリースされた再発盤に使われたヴァージョンだと思う。④は81年の再発盤。新しくベースとシンセがミックスされており、①③との違いはっきりとわかる。ということで、基本となるヴァージョンは①と④としてよいと思う。
ショート・ヴァージョン
では12インチ・シングル・ヴァージョンはどうだろう。日本語版Wikipediaの「ライフ・イン・トウキョウ」のページには、79年の「Long version」(AHAD 540)・81年の「Extended Version」(HANSA 12-4)・82年の「Extended Remix」(HANSA 12-17)の3つのヴァージョンが紹介されている。『シングルズ』にはこのうち「Long version」と「Extended Remix」の2つが収録されており、Wikipediaの「Long version」が『シングルズ』の「12" エクステンディッド・リミックス」に相当する。『シングルズ』では、①のロング・ヴァージョンが⑥で、④のロング・ヴァージョンが⑦に相当する。
12" エクステンディッド・リミックス
『シングルズ』収録以外のヴァージョン(つまり「シングル・リリースではない」ヴァージョン)としては、日本盤『アセンブラージュ』に収録された6分19秒の「アセンブラージュ・ヴァージョン」があり、このヴァージョンが収録されているのは以下のアイテム。
・日本盤アナログ『アセンブラージュ』
・イギリスカセットテープ版『アセンブラージュ』
・イギリス盤CD『In Vogue』
・イギリス盤CD『THE COLLECTION』
ただし『In Vogue』収録のヴァージョンは、マスタリングのエラーでモノラルになっている。この『In Vogue』、「ヨーロピアン・サン」は本来右チャンネルから聞こえるべきシンセのフレーズがまったく聞こえなくて、もっとひどい。数多いJAPANのコンピは、『THE COLLECTION』がいちばんよいと思う。なお『SOUVENIR FROM JAPAN』というアリオラ・ハンザ時代のコンピレーションには、4分02秒の「ライフ・イン・トウキョウ」が収録されているが、これは「アセンブラージュ・ヴァージョン」のエデイットだと思われる。
Life in Tokyo - Japan ("Assemblage" cassette only Special Remix)
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