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Greenslade / グリーンスレイド [コラシアム]

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 コロシアムの解散後、キーボードのデイヴ・グリーンスレイドが結成したバンドが、自身の名を冠したバンドであるグリーンスレイド。コロシアムの同僚であったベースのトニー・リーヴスをはじめ、元キング・クリムゾンのドラマー、 アンドリュー・マカロックにデイヴ・ローソン(キーボード)がメンバーで、ギターレスかつツイン・キーボードという極めて珍しい構成のバンドである。今年(2021年)になって5枚組のライヴ・ボックス『Live Manners 1973-2001』がリリースされ、ちょっと驚いた。

 ファースト・アルバム『グリーンスレイド』(1973年)は、ジャズ・ロック的なスピード感ある演奏から、ゆったりとした流れるようなキーボードに乗ったヴォーカル・パートまで緩急つけた構成が見事な1枚。メロディーを奏でるオルガンにエレピ、加えてメロトロンによるオーケストレーションといったキーボード主体の構成は、ツイン・キーボードならではのおもしろさ。白眉は「メイラーンジ」と「サンダンス」。「メイラーンジ」ではギターの代わりにソロを聴かせるベースがななか渋くてカッコよい。被さってくるピアノやメロトロンとの絡みもスリリング。8分を超えるラストの「サンダンス」は、ピアノとエレピによるクラシカルなイントロから始まり、次にオルガンによるジャズ・ロック的なプレイに移行、さらにメロトロンも加わって徐々にドラマティックに展開、そして終盤は再びピアノ主体で静かに終わっていく.....という構成が実にドラマティックなインスト・ナンバー。ブリティッシュ・プログレらしい1枚である。高音域が弱いヴォーカルがパワー不足なのが、ちょっと残念。

Melange [2018 Remaster] Sundance [2018 Remaster]

 バンド名通りのグリーンを基調としたジャケット・デザインは、イエスの作品で知られるロジャー・ディーンが担当。6本腕の魔人がバンドのイメージ・キャラクター。

 もう一人のキーボーディスト、デイヴ・ローソンはスタックリッジに一時在籍し(『ミスター・ミック』の頃)、マイク・オールドフィールドの姉、サリー・オールドフィールドの『ウォーターベアラー』(78年)にも参加している。デヴィッド・ボウイの『地球に落ちてきた男』や、ジョン・ウィリアムスの『スター・ウォーズ』、『スーパーマン』など映画音楽にも多数関わっているとのこと。




グリーンスレイド <Progressive Rock1300 (SHM-CD)>

グリーンスレイド <Progressive Rock1300 (SHM-CD)>

  • アーティスト: グリーンスレイド
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2015/04/08
  • メディア: CD



ライヴ・マナーズ・ボックス 1973-2001

ライヴ・マナーズ・ボックス 1973-2001

  • アーティスト: グリーンスレイド
  • 出版社/メーカー: WASABI RECORDS
  • 発売日: 2021/06/16
  • メディア: CD



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