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MEDDLE / PINK FLOYD [ピンク・フロイド]

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『おせっかい』ピンク・フロイド
  1.吹けよ風,呼べよ嵐
  2.ピロウ・オブ・ウインズ
  3.フィアレス
  4.サン・トロペ
  5.シーマスのブルース
  6.エコーズ

 この画像はボックス・セット『シャイン・オン』からとったものです。『シャイン・オン』に収められているCDは、黒いケースにジャケット(ヒプノシスがデザイン)写真のステッカーが貼ってあるのですが、私の持ってるヤツは『おせっかい』のジャケ写真が上下逆。つまり上の写真とは上下が逆になってるのですが、これが正しい向きですよね?
 さて、この『おせっかい』ですが、私はフロイドの作品の中では最も好きなアルバムです。プログレッシヴ・ロックの魅力は、イマジネーションを刺激してくる点だと思いますが、その点でこのアルバムは、私にとってフロイドの最高傑作です。オープニングの「ふけよ風、呼べよ嵐」の重く硬質なベース・ラインにはゾクゾクします(このリズムに乗って、「黒い呪術師」こと「スーダンの怪人」、アブドーラ・ザ・ブッチャーがヘッド・バンキングしながら入城してくるシーンを思い出す人も多いでしょう)。そして徐々に盛り上がり、終わりの部分でのギターは、まさに嵐のようです。
 私がこのアルバムを好きな理由の一つは、アコースティックな小品の出来がとてもよい、という点です。フロイドの作品には、アコースティック・ギターが心地よいフォーク・タッチの作品がけっこう多く見られますが、中でもこの作品に収録されている曲は粒ぞろいです。心安らぐ「ピロウ・オブ・ウインズ」をはじめ、ギターのフレーズが印象的な「フィアレス」、ジャズっぽい「サン・トロペ」、そして牧歌的なブルース「シーマスのブルース」まですべてがいい出来です。ちなみに「シーマスのブルース」で、歌っている犬の名がシーマスで、故スティーヴ・マリオット(ハンブル・パイ~スモール・フェイセス)の愛犬だったとのこと。
 しかし何と言っても最大の聞き物は、「エコーズ」でしょう。この幻想的な雰囲気は素晴らしい。霧の漂う森の中をさまよっているような浮遊観です。私にはキング・クリムゾンの「風に語りて」と同じくらいのインパクトでした。この曲は、日本で開催された「箱根アフロディーテ」(71年)で、そのプロトタイプが披露され、霧の中で演奏されたそうですが、この曲は「霧」のイメージにあった曲ですよね。「プログレは頭で聞かなくてはいかない」ということで、石坂敬一氏の話によるとステージに背を向けて聞く客がいたり、ステージを見ていた加藤和彦氏が絶賛したとか、いろんなエピソードがあるようです。
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THE PIPER AT THE GATES OF DAWN / PINK FLOYD [ピンク・フロイド]

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『夜明けの口笛吹き』(CP32-5269)
  1.天の支配
  2.ルーシファー・サム
  3.マチルダ・マザー
  4.フレイミング
  5.パウ・R・トック・H
  6.恋の聴診器
  7.星空のドライヴ
  8.地の精
  9.第24章
  10.黒と緑のかかし
  11.バイク

 ピンク・フロイドのデビュー・アルバム(67年)であります。僕が初めて買ったフロイドのレコードは、中2のときリアルタイムだった『ザ・ウォール』です。その後『狂気』→『原子心母』→『おせっかい』とすすんだものだから、高校生になって初めてこのアルバムを聴いたときの正直な感想は「なんじゃこりゃ」でした。ギターはなんかヴェルヴェット・アンダーグラウンドに似たのが多いけど、曲のよさは段違いだなーと感じた次第。まあ、高校生にシド・バレットの精神世界を理解するのはムリだったでしょう。私の場合「フロイドで一番好きな曲は?」って聞かれたら、迷わず「理性喪失(One Slip)」って答えるようなヤツなんで、難解な音楽は苦手なんですなぁ。タイトルに期待した7を聞き終えたときは茫然としてしまいました。しかし折角お金を払って買ったのだから、何か自分の好きな部分はないものかと一生懸命に聴いた作品でした。やはりこの作品はメロディーではなく、音の空間を楽しむ作品なんでしょうね。エコーがかかったり、音が左右に振れたり、非楽器のSE(これはシド脱退後のフロイドも継承していると思います)が使われているような部分を聞くとそう思います。「ドラッグの酩酊感を音で味合わせてやろうか?」というシドの不敵な笑いが目に浮かぶようです。
 全11曲のうち、8曲がシド・バレットの曲。残り3曲のうち1曲はロジャー・ウォータース、2曲は4人の共作です。このことから分かるように、この作品で主導権を握っているのはシド・バレット。ジャケット右上の美青年ですね。オープニングの1からバレットの世界が開放されています。頭の中で原色の光が回転するかのような、奇妙な浮遊感。これぞサイケ、って感じですね。あとトラッド風サイケ?とでも言えそうな3,ねじれたポップの4など、いったいこの人の頭の中はどうなんってるんだろう、って感じです。私が一番好きなのは9。6はスゴイ邦題ですね。
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